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サーバーエージェント傘下のマッチングエージェントが運営するマッチングアプリ「タップル誕生」は本日(2019年11月25日)、本人認証にパナソニック社が開発する顔認証技術を活用した機能を実装することを発表しました。
「サイバーエージェントの4つめの柱」と同社CEO藤田晋が発言した事業としてい注目され、現在は会員数500万人を突破するなどマッチング分野のリーダー企業が抱える課題とは何なのでしょうか。
男女問わず、通報件数の約10%が「なりすまし」
「タップル誕生」は2014年5月にサービス開始。運営のマッチングエージェントはそもそもこの事業を“社会課題解決の一つ”として考え、「出会い系サイト規制法」(インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)」に基づき身分証明書の画像データを送信してもらうことによって年齢確認を行っていた。
しかし、それでも、認証後に写真を差し替えたり、複数のアカウントを取得するなどの“なりすまし”が発生。「男女問わず、ユーザー様から頂く
通報件数の約10%が「なりすまし」のお問合せになります」(マッチングエージェント広報)とのこと。
驚いたのは「タップル誕生」は男性のみ有料のサービスだが、男女とも“なりすまし”が発生するということ。安心してサービスを利用できるようにするために、適時セルフィーカメラで顔認証を行い、証明書の写真との照合を行うに至ったという。
アメリカNISTが世界一と評価する顔照合性能
今回「タップル誕生」に導入されるのは、パナソニックがシンガポール国立大学と共同で研究開発を行った顔照合技術。AIディープラーニングと独自のアルゴリズムによって、人間の目でも識別できないような映像や周辺環境などに依存されない顔認証を速やかに行うことが可能というもので、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が公開する特定条件下の実証データで世界最高水準の顔照合性能能だと認められいる。
「タップル誕生」では、この顔認証を通過したサムネイル画像にだけ「本人認証マーク」を付与する計画だという。
顔認証はどのように行われるのか
顔認証は、カメラに写っただけで本人の所在が確認できてしまう力がある。そのデータの扱い方によっては脅威となる可能性もあるが、今回の「タップル誕生」とパナソニックの取り組みはどうだろうか?
認証のデータ基盤となるのは、「タップル誕生」の身分証明書審査の際に登録された顔データとなる。パナソニックの顔認証システムでは顔写真そのものが保存されているわけではなく、「顔の骨格及び皮膚の色並びに目、鼻、口、その他の顔の部位の位置及び形状から抽出したデータ」が蓄積されている。
「タップル誕生」アプリから顔認証する際は、その顔写真データがインターネット経由(Web API)でパナソニックの顔照合システムに送信され処理が行われる仕組みだ。
「認証時、セルフィーカメラで撮影した顔写真はパナソニックのサーバーには送るのですが、保持はせずに、本人確認できたら削除するようにいたします」とマッチングエージェント代表取締役社長 合田武広氏は話す。
【関連URL】
・[公式] 国内最大級のマッチングアプリ「タップル誕生」 本人確認強化を目的として、パナソニックの顔認証技術を導入
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