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ニュースを広く伝播するという役割においては、米国ではFacebookのほうがGoogleニュースより影響力が大きいようだ。米調査会社hitwiseが、報道機関などのニュースサイトへアクセスに関し、Facebook経由とGoogleニュース経由のどちらが多いかを調べたところ、2009年4月ぐらいからFacebook経由のアクセスの方が多くなり、その後も差が拡大していっている。Facebookもニュースの伝播における自分たちの役割拡大に気づいたようで、オフィシャルブログでユーザー一人一人に合ったニュースサイトのリスト作りを勧めている。FacebookやTwitterを通じたニュースの伝播における影響力はますます拡大することは間違いなく、それに伴ってマスメディアの影響力の低下は避けられそうもない。
ニュースは友人を通じて知る時代に
何が起こっているのか。情報はマスメディア的なものを通じて伝播するよりも、友人関係を通じて伝播することの方が多くなろうとしているのである。
報道機関の業績悪化の原因はGoogleのせいだとして、欧米ではGoogleをボイコットしようという考えが報道機関関係者の間で広まっている。日本では「Yahoo!をどうにかできないか」とわたしに相談してくる報道関係者が多い。
しかしGoogleやYahoo!を敵視しても仕方がない。時代はポータルや検索エンジンの次のフェーズに入ろうとしている。それはソーシャルメディアのフェーズだ。
「ではFacebookやMixi、Twitterを締め出せばいいのか」と敵視する相手を増やしても仕方がない。特にTwitterは単にユーザーのコミュニティであり、Twitterを敵視することは一般大衆を敵視することになる。
業績悪化をだれかのせいにするのではなく、時代の流れを直視し、自己変革に努めることのほうが先だろう。時代の波を押し返せると自分たちの力を過信するところが問題なのだと思う。
このままでは報道機関は、コンテンツ制作とコンテンツ貯蔵庫が主な役割になる。そして業績悪化が続けば、コンテンツ制作能力も低下していくだろう。