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1990年代に中華圏でヒップホップのムーブメントを巻き起こしたエンターテインメント業界のボスことJeffery Huang 氏が立ち上げた台湾発アジアNo1のスマホライブ配信サービス「17LIVE」(イチナナ)が日本での本格展開を開始しました。
運営会社の台湾17 Mediaの日本法人「17 Media Japan」が登記されたのは2017年6月、すでに外苑前にオフィスを構え20名程度のタレント マネジメントチームが活動を開始しているとのことです。
17LIVEを知らずしてスマホライブ動画は語れない
17LIVEは2015年月夏に、アジアにおけるインスタグラムのようなサービスとしてスタート。1000万ダウンロードを、本家インスタグラム(365日)より早い244日で達成。アメリカを含む8か国でトップアプリとして注目を浴びました。
アプリはアップデートを重ね、スマホライブアプリとして再ブレーク。現在は毎日1万時間の配信が行われ、世界で3000万ユーザーを誇るアジア最大のライブメディアとして成長しました。
「17LIVE」の最大の意義は、ライブ配信の敷居の高さを払拭しつつ、テレビなどのエンターテインメントのプラットフォーム以上のメディアを標榜したことでした。
誰もがスマホ一つで個性や才能を発揮できる。ファウンダーのJeffは「これまでのエンターテインメントは箱ありきでした。テレビやステージという箱があり、そこに乗ることが初めのステップ。しかし、スマホライブは、スマホさえあれば機材がなくても普通の人だってスターになることができる」と話します。
記者会見の会場では、そんな夢物語が本物であるということを実感させられるある事件も発生しました。
瞬時に数百万円のギフトを受け取る
トップLIVERのNICEさんと芷玄*Lenna (レナ)さんが、二人は記者会見のステージ上から「17LIVE」を使ってファンに向かって配信を始めたのです。
日中にもかかわらず、スタートしたとたん5000人近いオーディエンスが視聴を開始。ものの数分で数万規模がそのライブに参加する勢い。
二番手の芷玄*Lenna (レナ)さんはプレッシャーに押されつつもライブ配信を開始。瞬く間に大量のギフトアイテムが贈られ会場は一時騒然とするほどでした。
数えてはいませんが、たった十数分間で、おそらく総額で数百万円はくだらないギフトが贈られたとみられます。ちなみにNICEさんは元営業マン。レナさんは法学部卒業後にLIVERに転身しています。
こうした「17LIVE」のパワーはインターネット上だけの話ではありません。台湾を筆頭に、テレビ番組やCM、プロモーション至る所で17LIVEのLIVERが活躍をしている状態です。もはや、スターダムに上り詰めるには「17LIVE」の存在が欠かせなくなっているといっても過言ではないでしょう。
88億円を調達、日本のIVPが主導
17LIVEを運営する「17 Media」はJeff氏によって創業され、世界中の多くの投資家から88億円の調達に成功しています。日本からはYahoo!JAPANとIVP-Infinity Venture Partnersが出資をしており、IVPの共同代表パートナーの田中章雄氏は一時17 Mediaの総代表を務めていたこともありました(現在のCEOはJoseph Phua氏)。
日本で活動を開始した株式会社17Media Japanは、IVPと台湾17 Mediaの共同出資で設立されています。
日本での本格事業スタートにあたり、創業者のJeffery Huang氏は「日本で技術者の仕事をしていた父親に、日本のプロダクト開発のクオリティを学びました。実際、17 LIVEの立ち上げの時には、自分自身もプログラミングを学ぶなどしてきましたが、プロダクトに対するこだわりは日本から刺激を受けています」と話します。
「ヒップホップのアーティストは刺激的でいわばハスラーのような人たちが多いのですが、一方で仲間を大切にするこころがあります。実は17LIVEの“17”という言葉は台湾では仲間と日本語でいる義を表すような言葉なんです。ですから、17LIVEというのは、ヒップホップアーティストのような個性的で仲間を大切にするような人たちのスピリッツを踏襲したメディアといえます。
そう、私はGoogleやApple、Amazonが世界のスタンダードになったように、エンターテインメントのメディアでグローバルスタンダードになりたい。かつてビルボードに出演するアーティストがNo1になったように、17LIVEで活躍する人がスターダムに上り詰められる、そんな世界を目指したいんです」(17Media創業者Jeffery Huang氏)
【関連URL】
・17 Media
http://17.media