価格比較サイト「ECナビ」のソーシャルブックマーク・サービス「人気ニュース」がα版からβ版に移行した。
デザインやユーザーインターフェースもなかなかいいんだけど、おもしろいのはニュース記事を自動的にカテゴリー分けできる機能がついたこと。「はてなブックマーク」ってユーザーがIT系の人が多いためか、人気ブックマークはIT系のものが中心になる傾向がある。僕にはこれでいいんだけれど、IT系以外の人には興味のないブックマークが集まる結果になっていることろがあるかも。「ECナビ人気ニュース」なら、自動的にジャンル分けされるのでIT系以外の人にも使えるものになる可能性はある。ベイジアン理論とかいうものに基づき、統計的にニュースの内容を分析し、自動的にカテゴリー分けするというものらしい。ただどの程度正確にカテゴリー分けできるのかは、しばらく使ってみないと分からない。
あとはユーザーが人力で、同じような記事を関連付けする機能もついた。記者会見などが行われれば、同じニュースが複数のメディアから記事として出ることがある。その結果、人気ニュースのランキングが実際には同じことを取り扱った複数の媒体の記事で埋められる、ということになりかねない。そこでユーザーが記事を読んでみて同じような内容なら、一方のブックマークの見出しをもう一方の見出しにドラッグ・アンド・ドロップすることで、関連付けられるようにしてあるのだ。
グーグルニュースは実質的に同じニュースの記事を、クラスタリングという技術で自動的に1つのグループにまとめるんだけど、ECナビ人気ニュースは人力でグループにまとめるというやり方。僕としては、機械でも人手ででもどちらでもいい。結果がよければ手段は問わない。
ネット上には玉石混交の情報が洪水状態を起こしており、それをどう整理するかが課題だ、といわれる。こうした情報整理、個人的には特にニュース関連の情報整理の新しい試みは大歓迎だ。
しかし先行する「はてなブックマーク」に追いつき、追い越せるだろうか。機能がよくなったのは分かるけど、「はてブ」も今後機能強化をどんどん進めるだろうし。マーケティングや、ブランディングはどうするのだろう。僕は「ECナビ人気ニュース」という名称から、物販に関するニュースだけを取り扱っているのだろうと勘違いしていた。ECナビのブランド力を高めたいのは分かるけど、別ブランドにしたほうがいいように思うんだけど。「powerd by ECナビ」ということで、いいじゃない。
これからも次々と機能強化を図るみたいだけど、ユーザーとして僕の希望を幾つか。自分がブックマークした記事と同じ記事をブックマークしている人のランキングが欲しい。つまり自分と関心領域が非常に近いユーザーのランキングだ。それで関心領域が近いユーザーのブックマークだけを幾つかの基準に基づいてランク付けする。関心領域が近いユーザーのブックマークには高得点をつける、などの基準で、ブックマーク自体をランク付けするわけだ。そして、その上位ランキングをRSSかメルマガか、何かで配信してほしい。それをブログに貼り付けることができれば、自分の趣味趣向に関連するニュースのランキングをブログに表示できる。「ソーシャルブックマークで構成する自分的ニューストップ10」というような感じだ。
アーカイブ 4月 2006
引き続きホットリンクの内山幸樹さんにお話を聞いた。今回のテーマは「仮想世界と現実世界」。
・マトリックス世界の中のビジネス
「仮想世界の中で、ビラ配り」(昔の日経新聞での記事見出し)
エージェントスミスにビラ配りをさせる。
・某ITベンダーでの事件。
副社長 「なんとしてもあいつを呼び出せ!」
同僚 「あいつは、年末年始は、ファイナルファンタジーの中のつり
ぼりでつりをしているはずです!」
副社長 「即プレステをセットしろ!」
同僚 副社長室で、ファイナルファンタジーにログイン。
プレステのつりぼりで、同僚に声をかける。
「おい副社長が呼んでるぞ」
副社長室 ジリリーーン。副社長室の電話が鳴る。
・デカルトの思想 「われ思う、ゆえにわれあり」 → 仮想世界での時間は、リアルな時間。
・マトリクスの世界は、既にある。
ザイオンにいるのが、グーグルのメンバー。
マトリクスにいるのが、僕たち。
「内山幸樹氏インタビュー 第4回音声ファイル」
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目指すところはグーグルと同じというホットリンクの内山さん。それではグーグルと今後どう戦っていくつもりなんだろう。
■Google と絡めてホットリンクを語る。
・ITは人間の五感を拡張する。→ 人間はITで進化する。
eg. 携帯は、千里眼、地獄耳に。チャットはテレパシーに。
・人間の網膜が、究極のメディア
・Agent が、究極のメディアである。
・究極のエージェントを提供することが、究極のメディアを握ること。
・将来の広告は、広告自体がエージェント。
受け取ってみたらみたら、「そうそう俺欲しいかも」、と気づかされる。
・対Google
インターネットのこちら側側からあちら側へ。
・産業革命時代の電気コンセントが、脳業の時代のGoogle API。
・ホットラボ。技術力の勝負。草の根TLO。
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泉あいさんのファイルの削除の件について、ご説明いたします。
インタビューの内容がセンシティブなものであり、「IT潮流」に目指す内容にそぐわない、というご指摘をいただきましたので、エントリーを一時的に非公開
設定にし、その後、わたしの判断で削除しました。「IT潮流」はブログ、ポッドキャストはIT業界のキーパーソンをインタビューすることでIT業界の大き
な流れを読み解くということを目指しています。それ以外のテーマでの議論の場にしたくない、というのが削除の理由です。説明が遅くなり、申し訳ありません
でした。また議論の場をこちらに設けました。
以前は「ネット向きのビデオは3分まで。それ以上長いのはネットに不向き。長いビデオはテレビでないと見られない」といわれることが多かった。ところが最近では長いビデオでもパソコンで見る人が増えてきている。ネットワークなどの環境がよくなってきたので、長いビデオでも見られるようになってきたのだろう。TVバンクでは、地上波やワンセグなどとの差別化を図るため、より双方向なものを、コミュニティー的な動画サービスを提供していくという。上から下の一方通行だけではなく、下から上への情報の流れも作っていく。またその情報流通の仕組みと作っていくのであって、番組製作にかかわるつもりはないとしている。
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