以前書いた ようにマイクロソフトが広告事業に舵を切った理由は、広告システムを核にいろいろなコンピューターシステムが今後つながってくる可能性があるから。広告システムを押さえることで、企業内の各種システムまで囲い込もうという戦略だ。
マイクロソフトに先立って、広告システムに企業内各種システムを既に結びつけたソリューションを提供するベンチャーが幾つか存在する。
アーカイブ 10月 2007
広告業界を軸に、今、経済のパラダイムシフトが起こりつつある、と考えている。そう考えているからこそ、本にまとめるための取材を続けているのだが、同じような視点で見ているメディアや記者がいないので???と思っていた。ひょっとしてオレって変?また何か勘違いしているのか?、と自信を失いかけていた。
それと同時に、「他社が動いてそうもないので、ゆっくり取材すればいいや」と余裕をこいていた。
ところがワイヤード・ビジョンが動き始めた。「ワイアードビジョン主催・連続セミナー 『21世紀の広告ビジネス–Googleの次に登場するもの』」というセミナーを仕掛けてきた。
早ッ!!
織田浩一さんもご自身のメルマガの中で次のように書かれている。
マイクロソフトが会社規模で世界一の広告会社となり、Google、Yahoo!、MSN、AOLで99%のオンライン広告市場を占め、それらの企業がマス広告の売買にも進出しようとしています。広告ビジネスは従来の広告会社・広告コングロマリットによるものから、コンサルティング会社、投資銀行、ネット企業などが入ってくるもの変わりつつあります。また、ソーシャルメディアの利用者は爆発的に増え、消費者による商品・サービスレビューが企業マーケティングコミュニケーションに大きな影響を与えています。
従来の広告ビジネスの概念が大きく変わってきており、Ad Innovatorもその様子をお伝えしているわけですが、それをまとめていくと、実はこれはすべて「新しい広告経済の誕生」を語っているのではないかと、Wired Visionから講演の依頼があったときに気が付きました。そしてその広告経済も、広告自身の経済と広告ビジネスプレーヤーの経済という2つが絡んでおり、それらをカバーする形で話をしたいと思っています。
ヤベッ!みんな動き出した。もっと活発に取材しないと・・・。
ワイヤード・ビジョンのセミナーは取材を申し込みました。取材できれば、このブログ上でご報告したいと思います。
マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOがフランスで講演し「All media goes digital; all advertising goes digital(すべてのメディアはデジタルになり、すべての広告はデジタルになる」「Over time, all ad money will go through a digital ad platform(長期的には、すべての広告費はデジタル広告プラットホームを通ることになる)」などと講演したもよう。(International Herald Tribune)
2、3年以内に同社の事業の4分の1が広告関連の事業になるという。というのは、その2、3年以内にすべてメディア、広告の広告業務のデジタル化が進むから、という読みらしい。
関連記事:マイクロソフトの広告戦略
10月18日に行われるリンクシェア・アフィリエイト・サミットのパネル討論会にMCとして参加します。
しかしボクをMCに起用するとは勇気があるなあ、ボクが無茶ぶりで暴走することを知らないのだろうか(笑)。ご参考「イベント自体がソーシャルだった『爆発するソーシャルメディア』セミナー」から
湯川さん暴走。容赦ない無茶振りは客席にまで
司会の湯川氏は無茶振りで有名(?)らしいですが、噂に違わぬ実力を発揮されていました。
今回は、尊敬する織田浩一さんもパネルに参加される。織田さんは以前、「時事通信テクノロジーセミナー」のパネル討論会で、客席と一緒にボクをいじめた(?)ことがある。今回はいじめ返してやろうっと(笑)。ウソです。
おもしろいイベントにしたいと思いますので、みなさんぜひご参加ください。
図書館関係者のイベントで講演を頼まれて、図書館の未来についていろいろ調べている。で、だいたい結論めいたものができたんだけど、それって「短期的にはデジタルデバイド解消策として図書館の存在意義はある。長期的にはすべてのものがデジタル化されれば図書館は不要になる」って、身もふたもない大変な結論!こんな結論を図書館関係者の前で話せないよ(苦笑)。
調べ物している中で、デンマークの図書館が面白そうなことをやっているのを発見。英語だけどYouTubeに動画がアップされていた。まあやはり試行錯誤を続けながら、知的コミュニティセンターへと脱皮していくのだろう。
米SNS大手のFacebookが、「友達」(mixiで言えばマイミク)をグループ化できるようにしたという。(日本語techcrunchの記事)
気の置けない友人、家族、仕事仲間というように、「友達」をグループ化し、グループごとに異なる情報を発信できるようになるという。確かに個人的な情報はもちろんのこと、日記の文章の雰囲気でさえ、学生時代のアホ友達(日比野、お前のことやで)と、仕事関係者とでは切り替えたい。
以前、mixiの笠原社長と話したときに、1ユーザーの立場からこうしたグループ化を要請したんだけど、システム的には結構大変だとか言う話だった。
Facebookだいじょうぶなのかしら。
でも日本ではmixiは既に友人同士のコミュニケーションツールになっていて、仕事仲間のコミュニケーションツールにはなりにくいのでは。社内からmixiへのアクセスを禁止している企業もあるし・・・。