東京MXテレビの本日午後11時(11時半?よく知らない・・・)のblogTVに出演します。本来僕はおちゃらけな人間なんで、神田さんと漫才したかったんだけど、昨日の収録前に「識者としてコメントお願いします」と言われてしまった。僕のような人間にとって真面目モードって結構つらい。トホホホ・・・。ということで自分では見たくありませんが、普段と違った真面目な湯川をご覧になりたいという変わった嗜好をお持ちの方はどうぞ。
アーカイブ2007
株式会社アイメディアドライブの鶴田淳さんに行動ターゲティング広告についてお話をうかがった。
- アイメディアドライブはアイスタイル、DAC、サイバーエージェントの3社で設立
- DACからは、impActという技術
- 複数の媒体社に広告を同時に配信できる技術。それにレベニューサイエンス社の行動ターゲティング技術を付加
- 女性系サイトは30サイト(合計130サイト)
- 協力サイトのゆるやかなネットワークを組んでいく
- 行動履歴の取り方は (1)検索キーワード、(2)カテゴライズしやすいページ、(3)カテゴライズしにくいページはキーワードでカテゴライズする
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Joostが大量にユーザーを招待したため、あちらこちらで話題になっているけど、Joostってそんなにすごいのかなあ。
まあユーザーインターフェースはカッコイイけど、それがなにか。
日本にいながら米国のテレビ番組をみられるのはうれしいけど、米国にいれば放送でも見れるしCATVでも見れるものがネットに乗っただけじゃないんだろうか。オンデマンド・コンテンツがあるといっても、CATVでもオンデマンドやってるし・・・。画質がいいということだけど、PC向けサービスにしては、ということだけ。CATVや普通のテレビとの比較ではない。
P2P技術を使っているとこがすごいのかもしれないけど、ユーザーにとってはそんなことどうでもいい。画質のいい動画がとぎれることなく送られてくればいいだけのことだ。
ダウンロード型のP2Pなら、とぎれることなく動画を見ることができるけど、Joostのようなストリーム型P2Pならかなりバッファを用意しないといけなくなる。それなら今までのようなダウンロード型でいいじゃん。スカイプで成功したから、P2P技術を過信しているんじゃないのか?
と思うんだけど、この辺りは専門家の意見を聞きたいところです。だれか教えてください。
テレビ局の出資を受けるなど、コンテンツホルダーの信頼を得ているところがすごい、ということなんだけど、コンテンツホルダーはJoostと独占契約を結んでいるわけではない。コンテンツホルダーはより多くの配信事業者と組みたい。もっと言えば、できるだけ多くのコンテンツ量、広告料を支払ってくれる配信事業者と組みたいと思っている。
今、バイアコムなんかがJoostを支援しているのは、単にYouTubeを持つGoogleへのあてつけじゃないのか。本当はA社と契約したいんだけど、条件をよくしたいので、あえてB社と仲のいいふりをする、というのは交渉術の基本。Googleがコンテンツホルダーにより有利な条件を提示すれば、すぐにYouTubeにもテレビ局のコンテンツが配信されるようになるだろう。
つまり、競争の核になっているのは、配信技術やコンテンツホルダーの取り込み方じゃなくて、広告テクノロジーのようなマネタイズの手法なんだと思う。コンテンツホルダーが納得するような収益があがる仕組みを開発したところの勝利になるのだ。
とまあ、「メディアは広告テクノロジーとともに変化し続ける」といういつもの持論につながるわけです。チャンチャン。
でも初めに書いたように、アメリカの番組が日本で見られるのは非常にうれしい。
ベーシックの秋山さんのファイルの再配信。ファイルに不具合がありました。
「爆発するソーシャルメディア」という本は、サブタイトルを「爆発するクリエイティビティ」というような感覚で執筆をしていたのだが、表現の場を与えてあげると人間のクリエイティビティは本当に爆発するのだなと思う。cnetの記事によると、人気モバイルサイト「魔法のiらんど」でケータイ小説投稿機能をつけたら1年で投稿タイトル数が100万本を超えたという。これって、すごくね。
これまでに書籍化されたタイトルは21冊。ミリオンセラーも出ている。すごすぎ!
ターゲティングメディアの株式会社ベーシックの秋山勝氏に、今後の展望を聞いた。
- 「ターゲティングメディアのパイオニア」が旗印
- ターゲティングメディアはたくさんあるようで、しっかり機能しているところが少ない
- 広告主からみれば広告媒体が依然として足りない状態
- 主流はポータルとキーワード広告。「出すところがそこしかない」(広告主)。
- ターゲットメディアはよりよい広告媒体として、成果報酬型で成長するはず
- 自分たちの相性のいいユーザーの情報は高い料金を支払ってでも入手したいというニーズがものすごくある
- 従来の当たるか当たらないか分からないメディアではなく、成果報酬型で最高の報酬を得られるようなメディア作りを目指していきたい
- 一番マーケットが大きいのは、ライフイベント。人生の節目にはお金が動くもの
- 育児のサイト、就職、転職、留学など
- 人生に1回あるかないかの選択を迫られる分野でまずは展開
- そのあとは、よりニッチな分野に進んでいければ
- 5年後は「奇跡のような会社」と言われたい
- 創業4年で離職率0%、帰社20時。社員が充実した時間を過しながら成長する「奇跡の会社」にしたい
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フィードフォースの塚田さんも取材の中で語っていたけど、マイページというのがまたしてもホットな戦場になりつつあるようだ。日本語版のテッククランチの中でも取り上げているけれど、米国のヤフーとグーグルがマイページの機能拡充を相次いで発表している。
「アバウトミー」の登場以来いろいろ考えているんだけど、僕だったら3つのマイページが欲しいなあ。
1)自分のためのマイページ(iGoogleとかマイヤフーとか)
2)外向けマイページ(アバウトミーのような感じ。ブログに貼り付け不特定多数に発信)
3)外向けマイページ(こんな感じ。仕事関係の人向けの情報発信。メールの署名部分に貼り付ける)
マイペースを巡る開発競争は過去にもあった。でもそのときは、利用できるフィード、ウィジェットが数えるくらいしかなく、限られたパーツの中から選ぶしかなかった。並び替えができるというぐらいのものだった。だからあまり利用者は増えなかった。
でも今は、フィードやウィジェットが本当にたくさんでてきているので、マイページの使い勝手が格段によくなってきている。だからこそマイページに対する注目が集まっているんだろうな。
なんかちょっとtwitter風ではあるんだけれど、おもしろそうなニフティの新サービス「アバウトミー」。ブログのプロフィールを詳しくしたやつという感じか。まあこれからいろいろ機能を搭載していくんだろうけど、今一番面白いのは、「質問」。
他のユーザーが作った質問に対して回答するというシンプルなものだけど、回答するとすぐに円グラフが表示され、回答ごとのパーセンテージが表示され、ほかの人がどう答えているか分かる。これに答えることで、自分がどんな人間か分かってもらえるわけだ。自分で「質問」を作ることもできるのが面白い。
初めて会う人から「湯川さんってもっと真面目で恐い人かと思っていた」と言われることが多い。そんなことありません。ちょっとぶっ飛んだ、ただのお調子者です。そのことを分かってもらうために「アバウトミー」を使えればいいなと思います。
ブログを全部読んでもらわなくても、1ページだけで自分を理解してもらえるようなページ。メールの署名にurlを添付できるような内容のページ。「アバウトミー」をそんなページにしてください、ニフティさん!
個人的には、グーグルカレンダーとtwitterを表示できるようになれば、ギザウレシス!!
株式会社ベーシックの秋山勝さんに、なぜメディア事業が有望と考えたのかを聞いた。
- 起業は2004年
- 出典も分からない情報が氾濫する中で、正しい情報に対するニーズが増えている
- ネットに限っていえば、メディアはまだまだ充実していない。普通の事業より可能性がある
- ウェディングメディアは、先行する主要サイトが3つ。それでも足りていないことが見えてくる。サービスは旧態依然。発展途上の段階
- 実際に参入して初めて見えてくる可能性
- 異なる分野の中にも共通項が多く複数の分野への水平展開のほうが有利
- 権威のあるものを目指さない。一般ユーザーに近い視点で。
- 人間は知り過ぎると、できなくなることがある
- 数年前は市場が成熟してなかった。過去に失敗したビジネスモデルだからといって、今も通用しないということにはならない
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