オムニチュア株式会社の水嶋ディノさんにお話をうかがった。
【注意】最初のビデオは5分ほどのダイジェスト版です
共に突き抜ける
オムニチュア株式会社の水嶋ディノさんにお話をうかがった。
【注意】最初のビデオは5分ほどのダイジェスト版です
コンテンツ評価の物差しは「共有」へ、という記事を書いたあとで、ケータイ小説がウケる理由 [マイコミ新書]を献本していただきました。非常に参考になるなあ。特に、CGM的サービスは、実はモバイルでこそ真価を発揮する、という一言が心に残りました。
著者の吉田悟美一(「さとび」と読むそうです)さんによると、ウケる理由は10個。そのうちの幾つかを紹介させてもらうと、1つは「言葉のリアリティ」。レイプや援助交際の話があったりと必ずしも読者に起こりうるようなリアルな展開ばかりではないけれど、言葉使いや状況設定が「リアル」ということだ。
2つ目は「読者との共創」。読者から寄せられる反応を基にストーリーが展開されたり、読者が出版社に書籍化を持ち掛けるという。
「テレビでは、放送と通信の融合など当面ありえない」というエントリーでも書いたけれど、今はメディア変革の過渡期。これからはケータイ世代が世の中の主流になっていく。ケータイ小説がウケる背景には、ケータイを使った共創型マーケティングの姿も見えてくる。メディア、広告関係者だけではなく、一般企業のマーケターにも参考になる話だろう。
それにしてもマイコミ新書は旬な話題をすばやく新書にするのが上手だなあ。少なくとも僕のツボにはまる本を出し続けてくれているのでありがたい。
ほかにも気になった箇所をメモ
・「恋空」は書籍化から1ヶ月で100万部を突破し、映画もヒット。
・2007年の年間ベストセラーの文芸部門のベスト3をケータイ小説が独占。ベスト10では5作がランクイン
・ケータイ小説は「小説」ではない。「読書」ではない。モバイルから生み出された全く新しいコンテンツ
「放送と通信の融合」という言葉を耳にするようになって久しいが、わたしはテレビの領域でこの「放送と通信の融合」が起こることは、当面はないだろうと考えている。
その根拠は2つ。1つは、現在はメディア変革の過渡期であり、異なるメディア消費の形の層が3層並存する、ということ。もう1つは、「変化は周辺部分から押し寄せてくるもの」だからだ。
くわしく説明しよう。
▼過渡期に並存するメディア消費の3層
前著「次世代広告テクノロジー」の中でも書いたが、わたしは日本社会にはメディア消費の違いから三層が共存しているのではないか、と考えている。
最初の層は、年齢的には50代以上だろうか。10年前とメディア消費の形がそう変化していない層だ。10年前にも新聞を購読していたし、今も購読している。テレビも10年前同様にまあまあ見る。最近は、ネットやケータイも使い方を覚えたが、使い方としてはメールをときどき打つぐらい。自分だけではない。周りを見てもそうだ。今がメディアの大変革期だとは到底思えない、という層だ。「メディア利用の変化をまったく感じていない層」である。
2番目の層は、年齢的には20代から50代。10年前との大きな違いは、パソコンが仕事の中心になり、ケータイが生活の中心になったことだ。10年前は、用事をメールで済ませようとすると「電話をかけてこない失礼やヤツだ」と言われたものだが、今はメールで済む用件なのに電話をすると「忙しい時間に電話をかけてくる失礼なヤツ」と怒られるようになった。顧客との会合の前には、顧客の名前でインターネットを検索し、顧客の最新動向をつかんでから会合に臨むビジネスマンが増えてきた。相手がブログを書いているなら、ブログを読んでから会うということがエチケットにさえなりつつある。
ネットのおかげで新聞はあまり読まなくなった。ネットのニュースサイトや専門家のブログを読むことで、新聞以上に仕事に関する情報を豊富に得られるようになったからだ。
とはいうものの、新聞はいまだに重要な情報源だし、テレビも見る。10年前と比べると確かに変化はある。しかしそれをメディアの大変革期と呼ぶことは少しオーバーに思える、という層だ。「少しは変化を認識している層」である。
3番目の層は、年齢的には10代から20代。10年前と比べたくとも、比較できない層だ。メディア消費に変化はあるが、それは時代の変化というより、年齢的な理由が大きい。今はケータイを持っているが、10年前はまだ小学生だったのでケータイを買ってもらえなかった、ということだ。「変化さえも認識できない層」である。
この層の主流メディアは、ケータイであり、ゲームである。新聞はほとんど読まないし、テレビもあまりみない。パソコン利用には個人差があり、学校でしか使ったことがない、という人も多い。
この3つの層が現在の日本に共存している、というのがわたしの認識である。
このことを裏付けるような調査結果が、この図である。
NHK放送文化研究所が行った「国民生活時間調査」の結果によると、過去10年間で30代、40代男性の新聞の接触時間が半減している。一方で70代や20代以下は、それほど変化していない。
この調査からも分かるように変化を実感できるのは、真ん中の世代だけ。しかもその変化も接触時間が半減した程度。大変革期と呼べるほどの変化ではない。ほかの2つの世代に関しては、ほとんど変化を感じないだろう。
つまり個人ベースの実感としては、ちょっとした変化、もしくはほとんど変化を感じていない、ということになる。しかし一番上の世代と一番下の世代を比較すれば、非常に大きな違いがある。社会全体としてみれば、やはり大変革期と呼ぶのにふさわしい変化の真っただ中だということになる。
みなさ~ん、この時期にマックユーザーとの会合にはお気をつけください。自慢されてしまいますよ。
Macbook Airを入手したばかりの人がいるという情報があったのですが、前からのアポがあったので某社へ行ってきました。
ミーティング中にもかかわらず入ってきましたマックユーザー2人。手には、予想通りMacbook Airが。自慢されてしまいました・・・。
持たせてもらいましたが、確かに薄い。確かにかっこいい。バッテリーが交換できないという話を聞いていたんだけど、アップルストアに行けば数分で交換してもらえるだろうとのこと。
んー物欲が、物欲が・・・・。
実は僕の最初のパソコンはマックだった。十数年も前の話だ。その後ウィンドウズマシンに乗り換えたのだが、再び原点回帰したくなってきた。それほどかっこいい。でも予想よりちょっと重い感じがした。
まあしばらく様子見だなあ。夏にはUMPCという超小型ウィンドウズマシンが出揃うみたいだし、来年にはWiMaxという高速通信サービスが始まりそうだし。そうした状況の変化を見定めた上で、マックに戻るかどうかを決めたい。
8日(金)に開催されるPRブロガー懇親会も70人ほどが参加されるということで、楽しみ、楽しみ。太田さんのブログには参加予定者のリストが載っているんだけど、その中にナント!あの有名なメディア・パブさんが入っている!
僕は幸運にも個人的にお目にかかったことがあるんですけど、メディア・パブさんってこういった会合にほとんど出てこられない方だと思っていた。
僕の周辺(メディア業界)でのメディア・パブ人気って、ホントに凄いです。「購読料払ってでも読みたい」という人もいました。メディアの今後に関心ある人のほとんどが読んでいるのでは(業界人でありながら、メディアの今後にまったく関心のない人も非常に多いのですが・・・ハハハ)。
広告ブロガーの集まりのときも「事前申し込みしていなけど、申し込んだ人にくっついて来ちゃいました」っていう人で廊下まで人があふれていましたが、今回もメディアパブさんなど著名な方が多くこられることが分かったので、飛び込み参加が多くなるかも。太田さん、少し大きめの部屋に予約し直したほうがいいかもしれませんよ。
ということで金曜日が楽しみです。僕はアイレップさんの10周年パーティー出席後に駆けつけるので少し遅れますが、みなさんとお会いできるのを楽しみにしております。
やったー!待ってました!
電通とcci、オトバンクの3社で、ポッドキャストに広告を自動的に挿入するシステムを開発し、運用を開始するそうです。
これまでポッドキャストの広告って、音声コンテンツ編集面で挿入していた。代理店から広告音声をもらって、それを本編に貼り付け1つのファイルにしたものをアップしていたわけです。それを自動化するシステムのようで、音声ファイルをサーバー側にアップすれば、自動的に広告をつけて配信してくれるようです。
ただ過去に配信したポッドキャストの音声データについてある広告を最新のものに自動的に切り替えることは不可能とか。まあアップし直せばいいでしょうけど。
また1つのサーバーに1つの広告しか打てないので、このシステムを利用するには、今のところ独自にサーバーを立ち上げなければならないようです。となると、今のところはラジオ局などの大手向けのサービスということになるんでしょうね。
独自サーバーか・・・。ちょっときついなあ。まあ今後の改良を心待ちにしております。
また発表文の中に気になるところが一点。「次世代広告業務支援システムAD-SCRUMに新領域の広告商品を追加することで、アドマーケットプレースを拡充していく」とあります。米国では、広告マーケットプレースを核にした広告プラットホームの主導権争いで、マイクロソフトがヤフー買収に乗り出したりして華々しい感じがありますが、日本では・・・静かに静かに・・・「シー!」って感じで、広告マーケットプレースの時代へと移行し始めているようです。
日本でも業務を開始したモバイル広告マーケットプレース、米アドモブ社の日本担当ニレン・ヒロさんが来日したのでお話をうかがった。ヒロさんは、神戸生まれ、神戸育ち。ということで今回は日本語で取材した。
メディアサイトと広告主を自動マッチングさせる広告マーケットプレースは、まだ日本ではそれほど馴染みがないが、米国では新規参入や買収による合従連衡がひっきりなしに繰り広げられているホットな分野。その広告マーケットプレースのサービス提供企業の中でも、モバイルという分野で頭角を現したのが、アドモブ社だ。
同社は今年から、日本でも業務を本格化させるという。モバイル広告マーケットプレースで日本のケータイビジネスはどう変わるのか。アドモブ社の業務内容だけでなく、米国のネット業界の最前線についても聞いてみた。
【注意】今回からポッドキャストエントリーのフォーマットを変えました。最初のビデオは5分ほどのダイジェスト版です。そのあとの小さなウインドーのビデオは、ほとんど編集していません。1本10分以内で、今回は5本あります。それぞれのテキストのあとにビデオを埋めこみました。要点だけを知りたい方はダイジェスト版をご覧ください。詳しく知りたい方は、興味のあるテキストの下にあるビデオをご覧ください。
テキストは、インタビューイの発言を書き直したものです。発言そのものではありませんので、ご注意ください。
また音声版ポッドキャストと、ビデオ版ポッドキャスト(最初のダイジェスト版と同じ物)は、一番下のリンクでダウンロードできます。またiTunesなどにアイコンをドラッグしていただくと、ポッドキャストを購読(無料なので、この言い方はおかしいと思いますが)できます。
広告系ブロガー新年会と動画人JAPANが異様な盛り上がりをみせ、非常に楽しかったので、2月8日夜のPR系ブロガー懇親会にも顔を出すことにしました。
僕はPR系ブロガーではないのですが、現在、広報に関する本を編集者として作っているところなんで、PR業界の人とぜひ意見交換したいと思って参加を決めました。ブロガーでなくてもいいそうなんで、企業の広報の方、PR会社勤務の方、いっしょに行きませんか?ほんと、めちゃくちゃ楽しいですよ、この手のイベントは。
以下、主催者のブログからのコピペ。
現在参加表明ブロガーは以下の通り。
表参道で働くサーフィン大好きPR会社General Manager日記
事前登録制なので、締め切りは31日(水)18:00までです。
ブロガーでなくても、参加OKですのでこちらからお申込みを。
アマの表現物がプロの表現物に勝つことができるのだろうか。今日、プロのカメラマン、ライター、ミュージシャンにこの問いを投げかければ、ほとんどのプロ
は「アマに負けるわけはない」と答える。もちろん「勝てそうもないです」と気弱なことを言っているようではプロ失格なので、こうした答えでもちろん構わな
い。ただ本当に今後もそうした時代が続くのだろうか。
多摩大学の公文俊平教授は、今日のプロによるアマチュア軽視と同様の傾向は過去の時代の境目にも存在したと指摘する。中世から近代への移行期に農民を集
めた兵隊が作られたが、こうした兵隊は、日本では武士、ヨーロッパでは貴族に当初は「百姓を集めた兵隊に負けるわけがない」とばかにされていた。しかし銃
を装備した近代軍隊の戦いの中では、個々人の剣術の腕前はまったく意味がなかった。戦いのルールが、個人戦から銃を使った新しい形の団体戦に変わったので
ある。
産業化の局面では、靴や洋服といった製品を手作りするギルドの親方が大量生産の靴や洋服を「女子供が作った物に負けるはずがない」とばかにした。ところが現在、われわれの身の周りは大量生産の製品であふれている。手作りの製品を探すほうが困難だ。
今はまだ情報化社会に入ったばかり。これからより優れた表現のツールが次々と登場してくるだろう。そうしたツールの支援を得て、アマの作品はプロの作品に対し、量で凌駕し、質で肉薄するようになるのだろう。
ただ古い物差し、古い競争のルールで見る限り、プロはプロである。頂点に君臨し続ける。一人対一人の戦いというルールであれば、やはり武術を極めた者の
勝利である。今日でも、空手のトーナメントでまったくの素人が勝ち残れる可能性はゼロに近い。同様に靴という製品の分野でも、価格という物差しを除外し、
芸術性や品質という物差しだけで計れば、今日でもプロの靴職人の製品に軍配が上がる。
▼表現物の物差しは「質」から「共有」へ
この週末は動画人JAPANというイベントに参加してきた。最近こうしたイベントに参加することが多いのだが、こういうイベントはホントにおもしろい!同僚と飲みに行ってる場合じゃない。こっちのほうが全然おもしろい!ブログ検索していただければ分かるが、「広告系ブロガー新年会」も非常に熱いイベントだった。
ブログ人口が増えてきて、同じようなテーマのブログを運営している人が集まり始めたということなんだけど、もともと趣味嗜好の近い人たち、同じ思いを抱いている人たち、互いのブログを読んで会いたいと思っていた人たちが集まるのだから、おもしろくならないはずがない。
動画人もすごいパワーだった。圧倒されっぱなし。ブログも面白いけど、やっぱリアルなイベントってほんとうにおもしろい。
次はPR関連のブログのイベントに参加したいと思っています。PRに興味のある方は、よかったらそこでお会いしましょう。
2月8日(金)20:00~
「PR系ブロガー懇親会」