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有料化のためにサイトの再デザインに400万ドル(約4憶円)かけたのに、3カ月で新規有料読者は35人だったという。ネタ元はThe New York Observer。
The New York Observerによると、ニューヨークのロングアイランドの地元紙のNewsdayは10月下旬にウェブサイトを有料化し、週5ドル、もしくは年260ドルの購読料を支払う会員にしかアクセスできないようにした。これまでに約9000ドルの売り上げを達成したのだとか。もちろん紙の読者は無料でアクセスできるらしいけど、それにしても少な過ぎないか。
サイトへのアクセス数は当然低下するだろうし。Nielsen Media Onlineの調査では10月のユニークユーザー数が220万人だったのに対し、12月は150万人に低下したようだ。
同じようなコンテンツが二つ以上ネット上に存在すれば、価格競争になり、最後に価格は果てしなくゼロに近づく。唯一無二のコンテンツを持つ経済紙は有利だが、一般紙には厳しい。だが一般紙の中の人の間には「うちのコンテンツは特別にいい」と信じている人が多く、有料化を進めようとする。そういう人たちには市場が価値を明確に示してくれるので、やってみてもいいと思う。数字を見ないと分からないだろうから。
もう少しバランス感覚のある人たちは、1社だけで有料化は難しいと考える。そこで他社と足並みを揃えてと考えている。でもどこもポータルなどが支払ってくれる目の前の配信料を捨てたくはない。特に経営が厳しくなった社はそうだろう。だから足並みが揃わない。だから有料化はうまくいかない。
Newsdayの有料化は、経済紙以外で有料化を始めた数少ないケースとして新聞業界の注目を集めていたようだが、このケースを見て有料化に舵を切ろうとしている日本の新聞業界は何を考えるだろうか。
こんなTechWaveのようなブログメディアなんか読んでないですかそうですか。
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