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続iPadネタということで、雑誌のiPadアプリのコンセプト動画をいくつかご紹介します。”paidContent“に、出版社のiPadアプリのモックアップがまとめてあったので、いくつかピックアップしてみました。
“Wired“
製品を360度のアングルから見られる機能が、車の広告に活かされてます。広告の幅も本当に広がるなって感じ。また、“scrubber” barというナビゲーションをアプリの下部分に設けることで、ページを自由に行き来できるみたい。これは便利だし、1冊の雑誌がひとつのストーリーであるという感覚が強まります。
“Sports Illustrated“
指でなぞることでコンテンツを選択でき、車のハンドルのような形をしたウィールを呼び出すことでコンテンツの共有などが可能。スポーツ誌は特に、iPadで実現するインタラクティブ性をどこまでも活かせそう。
“Penguin Books“
iPad×絵本には本当に可能性を感じます。デバイス本体の価格がもう少しリーズナブルになれば、幼稚園などへの導入も検討されるかも。大人向けの書籍でも、以下の動画で紹介されている絵本のような、参加しながら読みすすめる新しいタイプのものが出てきそうですね。
“Marie Claire“
Hearst(ハースト)の”Marie Claire”は、紙の雑誌のコンテンツと、それに連動したウェブチャンネルの”MCTV”の動画を組み合わせたもの。1号目は春から夏にかけて発売予定、2号も秋から冬に出すそう。ファッション誌は、モデルさんの撮影シーンなんかを”Making of”として動画で提供するのは付加価値になるかも。
“Interview Magazine“
芸術家のAndy Warholと共同創刊した雑誌。動画や写真、写真ギャラリーといったコンテンツに加えて、コンテンツのレビュー(評価)と共有が可能。動画コンテンツが追加されてはいるものの、けっこう雑誌のレプリカという印象が強いかな。
“New York Times“ ※動画半ばくらいからデモが始まります
新聞のレイアウトをそのままというわけではないみたいけれど、テキストが多い新聞はドラスティックなiPad版は期待しにくいのかもしれません。文字サイズの調整とか、コラムを自由に変更できるのは嬉しいですね。
“De Telegraaf“
オランダの日刊新聞。iPadならでは感は弱く、どちらかというとウェブサイト”Telegraaf.nl”をiPadにハメたという印象。個人的には、わざわざiPad版を読む価値は感じないですね。
ひとつ前の記事にも書いたように、一言で雑誌のiPad版といっても、その形はさまざま。単純に紙の雑誌のレプリカだったり、iPadならではのインタラクティブな機能があったり。コンテンツそのものにiPadの特性を活かすことはもちろんのこと、広告でも同じように、読者を惹きつけエンゲージメントを高めるようなものが求められていきます。
テキサス州オースティンで開催された”SXSW”でデモされた、「未来のニューススタンド」の動画。iPadやその他のタブレットが普及していけば、デジタル雑誌をこんな風に買う時代がやってきてもおかしくないですね。
肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。ツイッターIDは”yukari77“。
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