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ソフトバンクの孫正義氏は3月28日、ソフトバンクモバイルの携帯電話の電波状況改善するとして4つの施策を発表した。ソフトバンクモバイル電波改善宣言は以下の通り。
ソフトバンクモバイル電波改善宣言
1. 基地局倍増計画
2. 自宅用 小型基地局無料提供
3. 店舗・企業用 小型基地局無料提供
4. 店舗・企業用Wi-Fiルーター無料提供
孫氏は発表の中で、ボーダフォン買収時に宣言した「ネットワークを倍増するという公言をし実現した」と説明し「まだ借金払い終ってない」などとしつつも「しかし、そんな言い訳をしてはいけない」とコメント。
「フジロックの会場(越後湯沢)で“つながらない”というコメントをもらった。自分がそんな状況に置かれたら、どれだけ腹が立つか」と利用者の気持ちを代弁する形で、新たな取り組みへの意気込みを明らかにした。
そのような経緯から孫氏は2010年初頭から電波改善について注力し、本日「電波改善宣言」の発表に至った。そんな電波改善宣言は、冒頭の4項目に渡る。
1. 基地局倍増計画
発表当日から2011年3月までに、数千億を投資して基地局を倍増する。つながらない場所を気軽に報告できるTwitterアカウントを開設する(電波報告は現在も行われている)。
この取り組みについて孫氏は「98%」というソフトバンクモバイルの人口カバー率を掲げ「他社は99%。この1%に数千億の投資をすることは経営上類を見ない。しかし、そんなことを言っている場合じゃない」とコメントした。
2. 自宅用 小型基地局無料提供
自宅の中で電波状況が悪いという顧客に対し、小型基地局(フェムト)を無料で提供すると発表。2010年5月10日より受付を開始する予定だ。フェムトはインターネット回線が必須だが、回線がない場合には、フェムト専用ADSLサービスも併せて5月10日より無料で提供するという。
3. 店舗・企業用 小型基地局無料提供
企業や店舗向けにも同様のフェムト無償提供サービス・ADSLサービスを展開する。実現の難しい基地局増設が無償になることで、電波状況が改善できると歓迎する声が増えそうだ。
4. 店舗・企業用Wi-Fiルーター無料提供
Wi-Fiアクセスポイントの設置についても無料でルーターを提供すると発表。Wi-Fiアクセスポイントは、外出先で便利だが、有料かつユーザー登録が必要だったり、複数の会社が運営するため電波はあっても使用できないことが多く実用的ではなかった。ソフトバンクモバイルは、アクセスポイント設置に関してインターネット回線も無償で提供するとしており、実質、無料のWi-Fiアクセスポイント設置サービスとなるため、インパクトが大きい。
以上が、ソフトバンクモバイルの新しい試みとなる。当日は、Ustreamスタジオの提供やソフトバンクモバイル初のAndroid携帯の発表などニュースが尽きなかった。間も無く発売となる「iPad」への対応などの動向を含め目が離せない時期がしばらく続くと思われる。
(増田(maskin)真樹)
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。
週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。
ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
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