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チェックインを使った位置情報サービスの問題点は、チェックインが完全にユーザ申告型であること。実際にお店にいなくても、そこから遠くない場所にいればチェックインすることができてしまう。ズルができちゃうことはユーザにとっては悪くない話だけれど、お金を出してキャンペーンを打つ広告主などにとっては悩みの種。ということで、”Foursquare”がチェックインしたユーザが、実際にその場所にいない場合、ポイント、バッチやメイヤーなどの付与をしない方針”cheater code”を発表しました。
どこで何をしていようと、チェックインはしたいだけしていい。でもチェックインした場所にいない場合は特典を得ることができません。これをFoursquareがどう実現しているかというと、モバイルのGPSの場所を拾っているんだそう。GPSがない携帯に関しては別の方法がとられているみたい。仮に渋谷マークシティのスターバックスにチェックインしても、ユーザのGPSがそのスタバの位置と異なっていると、”cheater code”が適用されて、ポイントなどの付与は行われない仕組み。
まだリリースされたばかりの新機能なので当然トラブルもあるようです。実際にその場所にいても、Foursquareが把握しているお店の場所と、GPSの場所が一致しないためポイントが付与されないなど。Fousquareはこういった問題に関しても、ひとつずつ解決していく姿勢を公式ブログで見せています。まだ日本ではチェックインサービスを使ったキャンペーンは多くないし、わざわざズルをしてチェックインするという発想は少ない気がする。でも今後、企業との提携が進めば十分に考えらる状況です。今回のことで、本当に利便性や楽しさを感じているユーザだけが残っていく感じでしょうか。
ちなみに、Foursquareの競合である”Gowalla”は最初からこの仕組みを持っています。メールを含むどんなテクノロジーにも悪用は常にあって、GPSもその例外ではありません。今後、どんなズル賢いスキームが生まれてくるのかわかりませんが、イノベーションに走ると同時に安全性や平等性も意識して行く必要がありますね。最終的にそのコストはユーザーが払うことになるけれど、それって家のドアに鍵を導入することと同じことなんじゃないでしょうか。
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