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スタッフライター1号機の増田真樹こと@maskinでございます。いつもみなさんありがとうございます。
ついに6月16日発売の拙著「ツイッター情報収集術」が刷り上ってきましたので、紹介を兼ねて内容について説明させていただきたいと思います。
フルカラーで192ページ。新書などと比べると、画像の用意も必要だし、紙面イメージをしながら執筆しないといけないので、かなり大変でした。これだけのページ数がありながら、写真を見て頂ければ解る通り、驚くほどコンパクトな書籍になっています。表紙のデザインがとても気にいっています。
この本は、タイトルの通りTwitterを使って情報収集をするというコンセプトで執筆しています。「Twitterはブログなどと同じ情報発信の媒体なのに情報収集って?」と思う人もいるかもしれませんが、実はこういう理由があるんです。
なぜTwitterで情報収集なのか?
まず、翔泳社の編集担当の方とのブレストから始まりました。「Twitterを眺めていると、ニュースはもちろん、ブログやウェブサイトなど多様な情報がどんどん流れてくる。これをうまく整理したら、ニュースポータルサイトみたいになるのでは?」などという雑談が始めの段階での話題の中心です。
当初、ブログ/CMS時代の黎明期をみてきた私としては個における情報発信インフラというイメージを捨てきれず、当初、台割り(目次構成)は、無理に情報収集に束縛されず、Twitterの発信・共有要素をまんべんなく取り上げようと考えたのですが、執筆が進んでいくに連れて、あることを感じ「情報収集」一本に絞ることができました。
それは「Twitterはソーシャルエントリーの海にいるようなもの」ということでした。これまでのネット上の検索は、GoogleやYahoo!などのサーチエンジンに保存された膨大なデータベースによって判断され、道筋を決められてきました。情報の善し悪し(ランク)も検索エンジンが決めているんです。しかも古い情報で(リアルタイム検索とかも出てきてはいますが)。
ところが、Twitterの場合、フォロワー関係の中で使用していると、情報の海そのものに身を置いているような印象を受けます。情報の重要度はフォロワー関係、つまり私達が決めるわけですし、スピードもリアルタイム。検索エンジンのアーカイブに頼るシチュエーションは依然あると思いますが、それに依存する必要はないと感じたわけです。(ムービー有)
そのような流れで、この本は「来るべきリアルタイムウェブの時代の情報収集術」というテーマを主軸に据え、制作が進んでいったのです。
レイアウト
企画の段階から、ウンチク本はやめようという話で進んでいました。Twitterはシンプルかつまだ始まったばかりのメディア。未来の話を誇張し始めてしまうと、キリがない。ただ、今後の可能性を実用的な方法を提示することで、Twitterひいてはリアルタイムウェブの今後を示唆する全く新しい使い方を提示できるのではないかと思ったのです。
ですからページは2ページ1ネタで、なんと83個ものテクニックで埋めつくされています。その2ページも情報密度はかなり高いので、「え?こんな使い方があるの?」だけでなく、「今後、ネットはこういうものになるのかもしれない」といったイメージを持って読んでいただけるのではないかと自負しています。
目次
全83のネタは、基礎編から中級、上級とレベルアップしていき。最後は情報収集以外の応用編も紹介しています。Twitterに慣れ始めた人も、始めての人も、眺めているだけで、いろいろな使い方を思いつかれるのではないかと思います。
01 「今」を伝え合うTwitter の基礎知識…… 8
02 アカウントの開設と効果的な使い方……10
Column Twitter の未来………14
03 朝刊代わりにニュースの見出しを500 本チェックする……16
04 世界の名言を入手してモチベーションを高める……… 18
05 ニュースツィートを集約してニュースポータルを作る…… 20
06 つぶやきの「暗黙知」を読み取る…… 22
07 他社の競合商品の評価を調べる…… 24
08 競合他社の次の一手をTwitterで読み取る……26
09 2ちゃんねるの実況版をリアルタイムに通知する…… 28
10 リツィートをブックマーク代わりに使う……… 30
11 反応のある時間帯に投稿して有益な反応を得る…… 32
12 株式情報や為替情報をすばやく入手する………34
13 今「旬」になっている話題を調べる……36
14 プロフィール欄やツィートを検索してフォローすべき人を探す……… 38
15 ツィートを「記録する」という概念を持っておく…… 40
16 プロフィール欄を名刺代わりにして交友を増やす……… 42
17 フォロワーに呼びかけて企画のアイデアを募集する…… 44
18 自分そっくりのアイコンを用意してブランディングに役立てる……… 46
19 忙しい合間にツィートを「ながら見」する………48
20 話題のニュースの反応・評価を調べる…… 50
Column これまでのウェブを侵食するTwitter……52
21 欲しい情報を1画面に収めるデッキを自作する……54
22 専用サービスを使ってニュースポータルを構築する…… 56
23 趣味や特性を調べてフォローすべきアカウントを見極める…… 58
24 情報源となりそうなアカウントの「影響力」を診断する……… 60
25 アカウントの交友関係や投稿頻度を1発でチェックする……… 62
26 特定の地域のユーザーをフォローする……… 64
27 実際会ったことがある人のアカウントだけを絞り込んでおく………66
28 フォロー関係を整理してよりよい情報ネットワークを作る…………68
29 特定地域のローカル情報を手際よく集める…………70
30 特定地域の店舗情報をピンポイントで検索する……72
31 特定のテーマに沿って投稿されている情報を収集する…… 74
32 ニュースになる前の「生情報」を入手する………76
33 TwitterをRSS 代わりにして自動で情報収集する……… 78
34 Twitter以外のつぶやき系サービスに同時投稿する…… 80
35 自分専用のQ&Aサービスを構築する……… 82
36 「顧客の視点」をTwitterで体験する……… 84
37 重要なツィートをメールで受信できるようにしておく…… 86
38 様々な自動通知の仕組みを作って「対応漏れ」を防ぐ…… 88
39 ピンポイントで他社の社内風土の状況を調べる……… 90
40 自社サービスを投入後仮説通りに展開するか動向を予測する……92
41 公式ブログの内容を自動でTwitterに投稿して求心力を高める……… 94
42 まとめ Twitterでどんな情報が探せるかを整理する…… 96
43 旬の話題を24 時間自動で発信して情報が行きかう「場」を作る…… 100
44 自分の「気になる」をすべて自動投稿する仕組みを作る…………102
45 人々が「反応しやすい」ツィートを投稿する……104
46 ツィートの「伝搬力」を高める……… 106
47 自分のツィートの影響力を調べる…… 108
48 自分のアカウントがどのように認識されているかを調べる…… 110
49 個性的なアイコンでアピールして情報収集で優位に立つ……… 112
50 マーケットごとにアカウントを使い分ける………114
51 「価値あるツィート」を見極める①…… 116
52 「価値あるツィート」を見極める②…… 118
53 リツィートやリプライで関連情報を呼び寄せる……… 120
54 世界中のツィートをチェックして世界の「今」を俯瞰する…………122
55 気になるニュースに関するツィートを一瞬でチェックする…………124
56 気になるツィートをまるごと記録しておく…… 126
57 話題のトピックがポジティブ評価かネガティブ評価かを知る……… 128
58 「キーマンアカウント」を探してビジネスチャンスを得る……… 130
59 クライアントソフトから見込客の特性を知る……132
60 情報感度の高い有望顧客アカウントを探す……134
61 様々なサービスを駆使して特定分野の「プロ」をピンポイントで探す…… 136
62 Ustreamを使って不特定多数の人から情報を集める……138
63 Ustream&Twitterで「外部の意見」を幅広く吸い上げる………140
64 サンプル品マーケティングを実施し、顧客の反応を見る……… 142
65 情報収集の原点である「フォロー」をもう一度見直す……144
66 フォロー数が増えすぎないように定期的に管理する…… 146
Column Twitterとブログの違い…… 148
67 ツィートをカレンダーに整理する……150
68 壁紙を「PR 欄」として活用する…… 152
69 Twitterで最強のタスクマネジメントを実現する…… 154
70 Twitterで顧客を巻き込んだサポート体制を構築する…… 156
71 TwitterでEC サイトの売上を上げる…… 158
72 Twitter の機能を自社ウェブサイトに組み込む……… 160
73 Twitterを全社導入してマネジメントに使う……162
Column 新たな「情報収集」時代へ……… 164
74 こんなユーザーに注意! Twitter のNG 行動を学ぶ…… 166
75 ツィートに動画や音声、写真を使用する……… 168
76 自分の趣味にもTwitterを活用する…… 170
77 パソコンやパーツの激安情報を仕入れる…………172
78 会ったこともないユーザーと2ショットで対話する……174
79 Twitterをオンライン学習の場として活用する……176
80 突然の接待に対応できる気のきいた店を探す……178
81 Twitterでしか読むことのできないエンタメ作品を発掘する…… 180
82 自分の体重の推移を自動で公開して強制的にダイエットする…… 182
83 仕事に差し支えがないようにTwitterを使う…………184
Appendix Q&A集……… 186
フォローしたいアカウント一覧……… 188
次回は、どうやってこれだけの情報を整理して執筆をしたのか、その環境と、1・2章の内容について紹介したいと思います。
(増田(maskin)真樹)
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。
週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。
ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
6月17日 翔泳社より「Twitter情報収集術」を発売。
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