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今回の記事は感情的に書こうかと思う。というか、熱すぎて「です」「ます」とか言ってられない感じ。昨日、初めて開催された”CTO48“に参加してきました!イベント開催の発端は、株式会社マイネット・ジャパンの上原仁さん(@ueharajin)がツイッターでつぶやいたこと。CTOが喋るセミナーやらない?みたいな発言から、あれよあれよと言う間に話したい!というCTOが集まり、スポンサーとしてPaypalやAmazon Data Services Japanが参加。会場はシスコシステムズが提供。ツイッターで実現した登壇者52名、参加者250名を越す大規模なイベント。今回のイベントが実現されたスピードは本当にすごい。私は、上原さんが最初につぶやいたツイートをちょうど見ていたのだけれど、あっちこちからリアクションがあって、この規模のイベントがこんなに早く実現したのは前代未聞なんじゃないかと思うくらい。過去に同規模のイベント運営に携わったことがあるけれど、それはそれは念入りに準備をするものです。今回の参加費が2000円であること、またみんながツイッターでイベント開催までの過程を見ているから、どことなく温かい気持ちで見守ってくれたりする部分があるのかも。それにしてもハンパない。
すべての始まり:
ベンチャーCTOばっかり20人くらい登壇するセミナーやりたい。やろう。
CTO48は、メインセッションと同時に8つのテーブルに分かれて行われたテーブルセッションに分かれてました。テーブルセッションは、後日Ustアーカイヴが公開されるようなのでもうそちらを見てください。「日本のインターネットに渇」と題されたメインセッションで登壇してくださったのは、ディーエイエヌ有限会社の小飼弾氏、Klab株式会社の仙石浩明氏、楽天株式会社の安武弘晃氏。楽天の安武氏が自己紹介をしていると、会場の外人さんから”Could you say that in English!?”なんて呼びかけがあり、3年後は危ういかもしれないなんて冗談も飛び交う楽しいセッションでした。
CTOっていうと、私の中のイメージでは技術の責任者であり経営者であるってイメージが強かったんですが、必ずしもそうではないみたい。少なくとも今回お話してくださったお三方に関していえば、その仕事の範囲は幅広い。技術のことばっかり考えて自分で手を動かしてものづくりに明け暮れている人は少ないのかも。時に人事担当者の採用面接を担当したり、時に電力価格の交渉をしたり、小飼氏は自分のことを「自分は何でも屋、どんな仕事でもくるのがCTO」とおっしゃってました。CTOの経営者としての側面はどれくらい強いのか、という質問に対しては、「技術者の本質はビジネスに興味がないと思う。そもそも取締役会で技術の良し悪しの話になることはまずない」と仙石氏。とはいえ、組織の費用をどこより使っているのは技術だったりする。そこで、CTOには案件の優先順位をつけ、意味のある仕事をアレンジしていくことが必要だと。はたまた小飼氏は、アメリカではCTOは必ずしも取締役会に入っていないし、会社が上場するかどうかにかかっている部分も大きいと。
モデレータをつとめた株式会社ニューズ・ツー・ユーの平田大治氏から、「国にもCTOが必要か?」という質問が投げかけられました。アメリカのオバマ大統領は、Government2.0の一環として最近になってCTOを採用しましたよね。小飼氏からバッサリ、「そもそもCEOがいないでしょ。日本はせいぜいいてもチェアマンくらい。Cが成立しない仕組み」だと。でも、例えばそれは選挙かもしれないし、もしくは犯罪率低下のための仕組みかもしれないけど、もっとテクノロジーを活用すべきという点については皆さん意見が一致してました。ただ、日本人はどうしても国単位で物を考える癖がある。いつも「日本」はどうこうって話になるけれど、まずは市や町単位とか、そんな小さな単位でローカルに考えるでもいいんじゃないかという小飼氏の意見にはスゴク納得。
今回この記事で言いたかったことは、技術者熱い、CTO熱い、テクノロジー熱いってそんなシンプルなことだったりする。技術があって、情熱があって、なんかここから変わるんじゃない?って気にさせられた。そして、この人たちをもっと応援していきたい!って強く思った。つぶやきから始まったイベント、それが主催者である上原さんを中心にみんなの力やアイディアで作られていく過程を一緒に味わえたことも、とっても貴重な体験でした。
運営者の皆さん、本当に本当におつかれさまでした!CTO48関連のつぶやきがTogetterにまとまってまってるようなので、よければ参考にしてくださいね。
これは次回もきっとあるよね。(期待)
肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。ツイッターIDは”yukari77“。
個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!
これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。
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