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「ネット上ではキャッチーな見出しのついた記事の勝ち。良質の記事を書くのに時間を費やすくらいなら短い記事を数多く書いたほうがいい」ー。もうここ何年もそう言われ続けてきた。確かに現実問題としてそういう側面は否めない。だがそれは非常に短い過渡期の話で、いずれ良質の記事のほうがアクセスを集めるようになる。僕はそう信じてきた。
ここにきて、ようやく良質の記事がアクセスを集めるようになってきたのかなと思う。
これまでネット上では、ポータルや検索エンジンからのアクセスが主流だった。ポータルなどで記事の見出しがずらっと並んだときに、どうしてもキャッチーな見出しをクリックしてしまうものだ。なので多くのコンテンツ事業者は見出しをキャッチーにし、本文を少なくし最大のページビューを集めようとしてきた。コストパフォーマンスを最適化しようとしたわけだ。問題がないわけではないが、ビジネスとしては当然の方針だと思う。責めることはできない。
でもその状況がここ半年くらいで変わってきたのだと思う。Twitterの普及で、良質の記事が次々とRT(リツイート)されて広く伝播するようになってきたのだ。TechWaveではGoogle検索による流入よりもTwitterからの流入のほうが多い。恐らく今後ほとんどのサイトで、ソーシャルメディアからの流入が検索からの流入を超えるようになっていくのだろう。
ソーシャルメディアが普及したことで、これまでの記事の書き方、サイトの作り方が通用しなくなってきているということだ。今後は、短く中身の薄い記事を数本書くよりも、読み応えのある良質の記事を書くほうがコストパフォーマンスがよくなるだろう。
その最たる例がループス・コミュニケーションズの斉藤徹さんの記事「決算発表から読む3大SNSの現状と今後【ループス斉藤徹】 : TechWave」決してキャッチーなタイトルではないが、これまでに2万PV以上を集めている。短い記事の多くは200PVぐらいしかない。短い記事を10本書くよりも良質の記事1本書くほうが、コストパフォーマンスはいい。
特にTechWaveのようにブログメディア事業だけではなく、周辺事業を収益源にしようというミドルメディアの場合は、ブランディングの意味においても良質の記事に労力を集中させるべきだと思う。
【スクープ】
独自情報として「白のGoogle TV、月産40万台の強気の生産開始」という記事を書いたんだが、これはあまりアクセスを集めなかった。信頼できる情報筋から、Googleが強気の生産を始めたという情報を入手したんだけど、まだTechWaveにブランド力がないので信頼できる情報として伝播しなかったんだろう。時事通信時代にこの記事を配信していたら、恐らく英語圏のメディアに後追いされていただろうと思う。ブランド力をつけるためにも、いい記事の執筆に力を入れていかないとだめだなあ。
【ランキング】
アクセスランキングは以下の通り。
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お知らせ:
第2期ソーシャルメディア講座9/22に開講します
電子書籍「TechWave英語学習法」、紙の書籍「iPad英語学習法