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米Twitterは、CEOの交代を発表した。新しくCEOになるのは同社現COOのDick Costolo氏。現CEOのEvan Williams氏は、製品開発に専念するのだという。
新CEOのCostolo氏は、Williams氏自身がTwitterに連れてきた人物。Costolo氏はFeedBurnerの創業者で、経営者としての経験が豊富。Twitterの本家ウェブサイトの改良を実現したWilliams氏は、これからも製品開発に注力するために経営のプロのCostolo氏にバトンを渡したという。
さてこのCEO交代は何を意味するのか。Twitterへのサービスの影響は?
Wall Street JournalのブログAll Things Digitalは、いよいよ身売りへの準備を始めたのではないかと推測している。売り手としてうわさになっているのはGoogleだ。
ただCostolo氏はTechCrunchの記事の中でTwitterの身売りに関しては否定している。またBusinessInsiderによると、FeedBurner時代に同氏は、あくまでも上場を希望していたと言われている。
BusinessInsiderのDan Frommer氏は、CEOが交代したことでTwitterはマネタイズ施策に本腰を入れるのではないかと論評している。
Williams氏が自らの意思で降板したのか、それとも投資家の圧力を受けたのかが重要。圧力を受けたのなら、これからTwitterはマネタイズ路線一直線だろう。でもその辺りの情報はまったくない。
いろんなところでWilliams氏の発言が引用されているが、どれも「製品開発に専念したかったから」というものばかり。実際に同氏と交友のある人たちは、同氏は実のところ製品開発に情熱を燃やしていると証言している。同氏が中心になって開発したTwitter本家のホームページは、確かに非常によくなった。同様にiPad版Twitter本家アプリは、サードパーティ製のどのクライアントアプリよりもできがいいと思う。僕自身このアプリを含む2、3本のアプリを使うためだけにiPadを使っていると言ってもいいくらいだ。
なのでこれからTwitterがアプリ開発などに力を入れてくるのは間違いないだろう。今まで本家がアプリ開発に力を入れていなかったから、無数のクライアントアプリが登場してきたわけだ。これから本家がアプリ開発に力を入れるのであれば、サードパーティにとっては厳しい状況になることは間違いない。よほど何かに特化したアプリの開発が必要になるだろう。
投資家の圧力があったのかどうかは分からないにしても経営のプロのCostolo氏が舵を握るわけだから、ある程度のマネタイズ施策に力を入れてくるのは間違いないとは思う。あまりユーザーの使い勝手を損ねないものであることを希望するのみ。
エバンは起業家でありイマジニアだと思うので、経営はプロに任せる方向性はいいと思うのだが、やはりその質がどうなのか気になるところ。市場規模ではなく、質(開発)に力をいれるのはいいが、湯川さんの言う通りサードパーティをないがしろにするような今までの流れが強くならないようにして欲しいと思う。