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遂にやってきた年賀状シーズン。膨大な名刺を前にため息をついている人は多いのではないだろうか。数が多過ぎて一つ一つ入力する気になれず、かといって誰かに頼んだり外注するような予算も勇気もない・・・だからといって「電子メールでいっか」と手抜きに走る前にこのアプリを試してもらいたい。
米Penpower TechnologyのiPhoneアプリ「WorldCard Mobile」は、据付けのカメラで名刺を撮影すると自動でアドレス帳のデータに変換してくれるというもの。11月26日公開された最新版3.0にアップデートされ文字情報の認識精度が高まり「必須ツール」の称号に相応なレベルに至った印象だ。
WorldCardはOCR(光学式文字認識)の技術により名刺に印刷された文字情報を読取るわけだが、単に文字を読み込んで終わり、といだけのアプリではない。書かれた情報がどういった属性なのかを判断し、その位置やタイトルから「肩書」「部署名」「会社名」「電話」「メール」などなどを分類し、アドレス帳形式のデータとして整形までしてくれるのだ。
それに文字認識ソフトといえば「間違いがポロポロ見つかり修正するだけで時間がかかる」という問題が過去に散見したが、精度向上によりちゃんと撮影できていればほとんどが完璧に読み取れるのには関心する。修正にしても名刺という限られた情報だけに間違いは極めて少なく、仮に異なる文字があったとしてもちょっとした修正だけで済んでしまうのがすごい。
さらに、電子メールの署名欄の情報もアプリ上にコピー・アンド・ペーストをすることで自動でアドレス帳形式に整形してくれる機能もあるので、名刺情報の収集と管理はこれ一本でいいんじゃないかと思わせられるほど。
筆者はこの数ヶ月溜まりにたまった名刺数十枚(記事冒頭の写真の倍くらい)のスキャンに取りかかったが、あまりの楽さにビックリ。ここまでちゃんとスキャンできるのならば、名刺交換後すぐに出先で取り込むという習慣を作ってもいいと思ったくらいだ。しかもiPhoneだけで全てが完了する。
予定より早めに年賀状の宛先リストができ、かなりの時間節約になったことが嬉しい。2010年一番の良い買い物になった。
■ 関連URL
・[iTunes] WorldCard Mobile – 名刺認識管理 – Penpower Technology Ltd.
古いがIBMのPANやデジタル名刺Poken、iPhoneアプリBumpなど、デジタルデータ転送による名刺交換は長年に渡り何度も新技術が投入されてきたが浸透してこなかった。なぜかと考えたが、やはりプロトコルの問題だろう。デジタルプロトコルの統一化みたいな話もあるが、名刺つまり個人プロファイルの交換という儀式を含めた部分の話である。しかし、ふと周りを見渡せば、Twitterのプロフィール欄、Facebookが自然とそれを実現している。こういうことがソーシャルネット・ムーヴメントの兆候なのだろう。
十代からメディアクリエイターとして企画設計からマーケティングまでマルチな才能を発揮。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で活躍。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。
数年間の休眠後、現在TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。DJやイベントオーガナイザー。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動。ユニークな経験、独自の情報ツール等を武器に、徐々にフルスロットル状態へ。「あらゆる意味でのスタートアップを支援します!」
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