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テレビとネットの連携。この永遠の課題に横60cm高さ8cmの巨大なバー「ANOBAR」で挑戦しようとする企業がある。その名もアノドス。2008年にプロトタイプ「ANOBAR100」を公開、2010年12月20日にその次世代機「ANOBAR8」を公開した。
ANOBAR8は、ネット接続可能の端末で、掲示板のTV実況をニコニコ動画風のティッカーで流すなど、各種コンテンツを実行させることができる。別段テレビと接続するというわけではないが、アノドス代表の森栄樹氏は「テレビ実況の楽しさや、パソコンやケータイとは違うネット端末の可能性を実感して頂きたい」と話す。
ANOBAR8は、いわゆるLinux系デバイスの一種。LANケーブルかWi-Fiでインターネットに接続することが可能だ。前のモデルANOBAR100と比較すると以下の点で進化しているという(アノドス森氏)。
・製造コストは前モデル比で1/4以下に。
・表示デバイスはFEDフルカラーからVFDモノクロ16階調に変更。
・表示幅サイズは従来(288.0mm)から約1.5倍(435.05mm)で文字を見やすく。
・グラフィック性能は、512x48dots モノクロ16階調 60fps
・専用のリモコンで使いやすいボタン配置に。
・無線LANに対応。
・OSはLinux 2.6系。CPUはSH7764 / SH4-324MHz 。
・Flashは非対応に。
・低消費電力化
・ヒートシンクを廃止して、ファンを搭載。
・人感センサーを廃止して、マイクを搭載。(現時点でサービス未対応)
・TVリモコン信号を本体から発信可能に。(現時点でサービス未対応)
・温度湿度照度センサー搭載。(現時点でサービス未対応)
・筐体上下判定センサー搭載。
標準状態でテレビ実況・カスタム実況・twitter タイムライン・twitter リアルタイム・再放送・ランキング・ニュース・天気・市況・RSS・サイン(自由入力)・ナレッジ・写真といったコンテンツがセットされておりリコモンで切り替えられる。専用のウェブページ経由でカスタマイズが可能で、ティッカーのスピード調整や時報、フォントの変更などの設定も可能。プロトタイプとはいえソフトウェアの完成度の高さに関心させられる。
リモコンやコンテンツの調整は全てウェブの管理画面からカスタマイズ可能。筆者が気に入ったのは「サイン」。テキストコンテンツを自由に入力でき、デジタルサイネージそのものとして利用できる。例えば以下のような感じ。
今後アノドスは、ハードウェア面ではさらなるコストダウンを目指し「最終的に希望小売価格で1万円を切るレベルで実現したい」(森氏)と話す。そうなると、多数のANOBARが世の中に出回るのは必至で、様々なビジネス可能性が生まれる期待が出てくるのだが、アノドス森氏は冷静だ。
「サービス面で、独自コンテンツの配信やアライアンスを進めてビジネス化して行きたいと考えておりますが、収益については今のところ具体的なプランはありません。より多くの人にANOBARを体験して頂き、可能性を感じてもらうことで、ビジネス化に向けた土壌を作ることが当面の課題です」。
確かにしばらく触っているとコンテンツ連携の期待感が膨らんでくる。インパクトのある筐体で何ができるかワクワクが止まらない。今後、ANOBARは、掲示板の実況で盛り上がっている番組に自動で切り替えたり、離れた友達と視聴番組を共有したりするなどの機能の実装を計画しているという。
なお、現在、公式サイトで300名のモニターを募集中で、「すでに数千名から応募がある」(森氏)とのこと。締切は2月28日とのことなので、興味のある人は応募してみてはどうだろうか。
■ 関連URL
・ANOBAR8 | by ANODOS
http://anobar.jp/
ニュースソースにTechWaveを入れてもらい、さらに何かご一緒にコンテンツ作りたい。と思いました。体験したい人がいたら、コメント寄せてください。イベントやろうと思います。
十代からメディアクリエイターとして活動。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。 / 現在TechWaveの活動を中心に完全復帰中、多数のプロジェクトに関与する。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。