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毎回好評を頂いているTechWaveの少人数向け勉強会「TechWave塾」第5期開講のお知らせです。
昨年春に始めた、前身の「ソーシャルメディアコンサルタント養成講座」はマーケター向け、もう「ソーシャルメディアコンサルタント」でもないだろうということで、秋には「TechWave塾」と名前も改め、ビジネスモデルを議論する少人数制の勉強会へと形を変えてきました。
しかし、多くの人が編集長の湯川に期待してきた「メディア」をテーマに、あるいは「メディアの人」を対象にすることは、これまであえて避けてきました。
それには2つ理由があります。
1つ目は意識の乖離。これまでメディア関係者が口にする相談の多くは、今の業界構造・労働条件をいかにネット時代で企業として維持出来るのか、という趣旨。テクノロジーがメディアの意味さえ変えてしまうという湯川の考えとは、本質的に見ている方向が違っているようでした。
それが、現在開講中の第4期に申し込まれたメディア企業の方の意識の高さを目にし、ようやく時機が訪れたと感じています。
2つ目は、TechWave自身が行ってきたメディアビジネスについて、参加者に共有できるものが集積してきたこと。昨年私は湯川とともに、沈みゆく巨船から小さなボートで漕ぎ出しました。そして現在多くの人に支えられながら(maskinの記事)、我々の日々の実践は小さいなりに実を結んできました。
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私の話はここまでにして、以下が湯川からのメッセージです。自分の言葉に置き換えろと言われていますが、原文ママのほうが明らかに伝わるので、そのまま載せてしまいますね。
「ソーシャル時代のメディアビジネス」【湯川】
親しい友人たちがオンラインでつながり情報発信を活発に行い始めたことで、いろいろな業界が急速に変化し始めている。その最先端を行くのがゲーム業界だ。ソーシャルゲームという新しいゲームのジャンルの登場で、業界の勢力図は2年で塗り替えられ、企業の時価総額で見る限り上位はソーシャルゲームのメーカーが占めるようになった。
同様の変化があらゆる業界に押し寄せるといわれている。中でもメディア業界は大きく変化する業界だとみなされている。上から下への一方向の情報の流れが、横から横への双方向の流れに変わるのである。業界勢力図が変化しないほうがおかしい。
ただソーシャル化で先行する米国を見ても、まだ成功の方程式は解かれていないようだ。メデイア企業にとって地図のない航海が続くわけだが、だからこそ変化の波を読み取り、その波に逆らうのではなく乗りこなすことで、新しい時代の上位企業に食い込める可能性があるわけだ。
TechWave塾の第5期は、「ソーシャル時代のメディアビジネス」と題し、メディア企業関係者を対象とした勉強会にしたいと思います。既に成功の方程式が解かれている場合なら、同業他社と机を並べて議論するべきではないと思います。しかしまだ答えが存在しない状況ですので、同じ問題意識を持つ社外の人たちと議論するのは非常に有意義な機会になることでしょう。また参加されるのはTechWaveの読者でもあります。一定のITリテラシーをお持ちの方ということになりますので、業界団体などでの議論よりも実りの多いものになると思います。TechWave塾で得た情報を自社に持ち帰り、社内で議論を繰り返してベクトルを合わせることが、今すべきことでしょう。そして社内のベクトルが合ったときこそ、大きく舵を切るときです。
講師には、日本のメディアビジネス論の第一人者、株式会社インフォバーンの小林弘人氏、ソーシャルメディア・マーケティングをけん引するループス・コミュニケーションズの斉藤徹氏のほか、日本一ソーシャルに詳しい企業であるミクシィから幹部の方に参加していただく予定です。TechWaveからは編集長の私も講師として参加します。このほかにもスペシャルゲストをお呼びする計画です。
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カリキュラムは、4月1226日からの6週間。週に1回、2時間の講義とフリーディスカッションです。詳細はこちらのページ(GoogleDocsへのリンク)をご覧下さい。