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Colorは、アプリを立ち上げて写真を撮ると周辺にいるColorユーザーに自動的に写真が共有されるというサービス。自分の生活を公開し合うことで人間関係を構築し豊かにすることができるという信条と、それを実現するセンサー技術が面白いサービスだ。また巨額の投資を集めたことでも有名になった。詳しくは常識を揺さぶる新アプリ「Color」は、新たな時代を築けるかという記事をご覧ください。この記事は3500回以上もRTされている。いかに多くの人がこのColorというサービスに関心を持っているのかが分かる。
自分の生活をオープンするという信条のサービスだけに、オフィス自体もオープンで、堀井さんが中を覗き込んでいたら招き入れてくれたという。オフィスの雰囲気が伝わる楽しいレポートになっています。
堀井翔太
週末にレンタカーを借りて、写真共有サービスの「Color」に会社訪問してきました。オフィスはスタンフォード大学の近くにあり、サンタクララから車で40分ほどでした。
そもそも発端はこの記事。完全な「パブリック」写真共有サービスを目指すColor、オフィスも異例の「パブリック」ぶり(TechCrunch)
なんか、中に入ってオフィスを見て行ってサービスの意見を聞かせてくれ。なることが書いてあるので取りあえず行ってみた。
GPSを駆使しながら、ちょっと迷ったけど張り紙を発見。スタンフォードまでの目抜き通りを一筋入った、小さな交差点の角にあります。
ただ、中を覗いてみるとまだ工事中というか机と椅子が置いてあるだけ。そして誰もいない。
これ、どこでみんな働いてんのか。。。ひょっとして引っ越ししたばっかりか、まだオフィスできてないんかなぁ、と思って立ち去ろうとしたところ、
奥の方から人が出てきた!!
入り口付近で騒いでたからか、勝手に覗いて怒られるかもと思ってたら、以下、こんな感じのやり取り。
Hi!!おまえらどっから来たの?
俺たち日本のネットベンチャーで日本から来た。
Colorは日本でも話題になってるから、オフィスを見にきたんだ。
そうか。でもそっちはオフィスじゃないんだこっちこっち。
といって交差点からもう少し奥に移動。
すると道路に面したショーウィンドウに、世界中のColorで共有された写真が映し出されてる!!
後ろに大型のプロジェクターが置いてあり、そこから投影されてました。
あんたColorで何やってるの?エンジニア?って質問したら、そうさ俺はここでエンジニアやってる。CTOだ。
!?
CTOなの!?
写真撮るか?
いいの?
もちろんだ。ということでパシャリ。
名刺くれよって言われたから渡して、こっちも名刺ちょうだいって言ったら、わるいなまだ名刺ないんだ。紙ある?ってアドレス書いてくれた。どうやらVinceという名前らしい。
だいぶ堪能できたので、ありがとうって言って握手して、帰ろうとしたら。
よかったらオフィスの中を見てくか?
really!?
sure!!と言って扉開けて中に招き入れてくれた。
ここからオフィス見学開始!!
だだっ広い部屋にみんなMacで開発してる。ちなみに後でわかったけど、Colorのオフィスは最初の作りかけの部屋も含めて、この部屋と同じサイズの長方形の部屋を3つ横並びにくっつけてできてる。
つまり3部屋あって、一部屋は交差点に面しててガラス張りで誰でも覗ける。残り2部屋は別の入り口からでないと入れない。
今、どれぐらいの人が働いてるのって聞いたら、30人ぐらいとのこと。
そしてみんなほとんどここで開発してると話してくれながら、奥まで案内してもらい、そこに何と地下への入り口が。
地下には卓球台とかレゴブロックで遊べる場所とか。結構、贅沢な部屋の使い方でびっくりした。上の部屋もそうやったけど、MTGだけの部屋みたいなのは一切ない。
案内してもらってたら、奥からの別のエンジニアが。
Vinceと彼が立ち話してたら、彼は日本語も喋れるんだぜとのこと。
多分、冗談で言ってるんやろと思ったら、本間に流暢な日本語で話しかけてきてくれたw。何でも2年間ぐらい横浜に住んでて、ある程度喋れるらしい。ここぞとばかりこの人に色々質問して、案内にも加わってもらった。
Colorは資金調達の額が凄くて有名だ。ネット会社がたくさんある渋谷で働いてるけど、日本だとまだあんまり使われてない。
ーこっちでは結構使われてるの?
いやぁこっちでもまだそんなに使われてない。この辺はまだちらほら使われるけど、テキサスとか行くとまったく使われないよw
ーもっと写真を共有できる範囲を広げたりしないの?
それは考えてるけど、プライバシーの問題で100フィート圏内以上だとちょっと難しいんだとのこと。
そして更に別の部屋に案内。
地下にテントある!ここで寝泊まりして開発してんのか。壁にはいくつかの絵画が立て掛けてあった。
ーこの絵はどうしたの?
これはうちのデザイナーが描いたんだ。これが俺だ。うまいだろとのこと。スマートフォンアプリはUXがとても大事だ。うちにはUXだけを専任で担当するデザイナーがいるんだとのこと。
確かにこっちのスタートアップは大体がiPhoneアプリ作ってるし、シリコンバレーの方がUXとかは進んでるんかなぁと感じた。
他にも日本だとアプリのUXはどういう風にやってんの?例えばmixiとFacebookは大分違うけど、日本のユーザーはどんな感じなん?みたいな話もした。
一番、面白かったのは、Colorの資金調達の額はとても凄いけど、マネタイズはどうするつもりなの?って質問したら、2人とも大笑いして、全然考えてないって言ってた。
やっぱりこっちはサービスを作る風土とそれに投資する投資家とのエコシステムができていて、日本だと一切マネタイズがわからんサービスにいきなり何億も投資されるなんてことは、ほとんどないと思うし。あーここがシリコンバレーなんだなぁと実感できた。
そして再度、上に戻る。
やっぱりどんなスタートアップにもキッチンはある。この開放的なオフィスレイアウトがシリコンバレーっぽい。
それじゃあmtgあるから、また遊びにきてよ!
ってことでお別れ。
シリコンバレーの話題のベンチャーでオフィスや働いている風景を肌で実感できて、今回は本当に楽しかった。こんなベンチャー創りたいし、世界的に有名になるようなサービスがなんでシリコンバレーから出てくるのかもわかった気がした。
シリコンバレーでサービス創りたい。そう強く思った一日でした。
1985年、京都生まれ京都育ち。兄も同じ会社で働く双子の弟。
大学3年時に東京でのインターンシップに参加するため初めて上京。
そのまま東京在住。営業のインターンシップを1年ほど経験し、サイバーエージェントグループの株式会社ECナビに07年度新卒として入社。twitterアカウントは@shota
ECナビにてモバイルメディア事業、ECナビモバイル、朝日新聞社との共同事業『kotobank』、ディレクトリ検索事業、子会社adingoのモバイル部門等の立ち上げを経て、現在はスマートフォン広告事業を展開するECナビの子会社、Zucks代表取締役(@Zucks_PR)。adingoのモバイル担当取締役も兼任。
個人的にイベントの予定を友達とシェアできるサービス『eventap』作ってます。【http://eventap.net/】
Blog URL:http://shotahorii.com twitter:http://twitter.com/shota