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コンパクトにローンチするスタートアップにとって、どれだけを注目を得て良い前評判で成長を加速させるかは重要な問題だ。不特定多数のメディアにプレスリリース文を送付するだけでは成立しない。かといって、コネを使ってオールドメディアに記事を書いてもらうような徒労に固執するのはもっとナンセンスだ。しかし、それ以外の方法がない。
米LaunchRockは、スタートアップがサービスをローンチする前に、優先招待というインセンティブを元にバイラル効果で成長をアクセラレート(加速)するというもの。今回、7月13日に開始するTechWaveのイベント「花テック」では、現在、ゲストの二次募集にこのサービスの利用を開始した。LaunchRockで作成したページは「http://hana.techwave.jp/sd517」というURL。このページは、メールアドレスを入力することで誰でも自分専用のものを作成することが可能で、これがバイラルの基地となる。
仕組みはこうだ。まずこのサービス(花テックの場合は申し込み)の優先利用枠を利用したい人が、通知を受けるためにメールアドレスを登録する。すると登録完了のアナウンスと共に、そのメアド専用のバイラル用URLが発行される仕組みだ。利用の形態は様々だが「その申し込みページから3人以上がメアド登録したら先行招待」というインセンティブを提供するケースが多い。利用者は、より早く招待を受けるために、バイラルページをTwitterやFacebook、またはメールで拡散するというわけだ。
まずは、花テックのLaunchRockページでどんな動きをするのが試して欲しい。(すでに申し込みをしている人でもメアド登録可能です)。
バイラルページの作成と分析
バイラルページのカスタマイズ性はとても高い。上の画面は、LaunchRockで実際に花テックのバイラルページを作成している管理画面。背景画像やロゴ画像。説明文や拡散用ソーシャルメディアのふるまいなど多岐に渡りカスタマイズできる(一部日本語がうまく通らないバグがある(2011/7/1現在))。カスタムドメインも可能だ。
受付を開始するとすぐにレポート機能利用できる。メールアドレスやカスタムURL、登録者のIPアドレスはもちろん、作成されたページのPVやそこでメアド登録をしてくれた人数が表示される。どのように調べているのかわからないが、年齢層や地域も表示されるケースもある。また、各種数値からバイラル力を指数として表示してくれたりするので、ひと目で「この人が拡散に協力してくれている」ということが解る仕組みになっている。
北米ではいくつかのスタートアップが数万単位のユーザーを獲得するなどの事例が出ている。筆者は日本でどこまでフィットするか、“知り合いを使って自分の招待枠をゲット” することの有効性に若干懐疑的ではあったが、花テックのイベントの場合は、3日くらいで100人超の来場希望者を獲得することができた(全体PVの3%くらい)。まだ、十分なフィードバックを得られているとはいえないが、データを見る限り、このイベントを応援してくれる人が中心となり、拡散や来場者募集をしてくれているようで、現時点でもありがたくもとてもうまく動いていると感じている。
■ 関連URL
・花テック 申し込み受付ページ by LaunchRock
http://hana.techwave.jp/sd517
・LaunchRock – Create a viral “Launching Soon” page in minutes
http://launchrock.com/
現在花テックはfacebookイベントページで完全招待制で受付をしている。LauchRockでの募集は、このイベントページへの招待をするためのもの。これで300人超が集まったら会費を大幅値下げし一般公募も開始する考えだ。実験的要素が多く、正直言って集客が必要な巨大イベントでやるにはリスクが多い。しかし、イベントそのものが実験的だし、やってみる価値があると考えている。どうか、みなさんも協力を。
コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。