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ミクシィは8月31日、パブリックな情報発信や交流が可能になるmixiページを発表した。同日から使用可能となっている。http://page.mixi.co.jp/
個人・団体問わず、またプログラムを必要とせずmixi内に作れるページで、インターネット上に公開が可能となっている。
特徴は、プライベートとオープンな領域をソーシャルグラフが橋渡ししている点。ネット上のパブリックな場にコンテンツが可視化される一方、mixi内では、ユーザーのコメントなどはそのユーザーのマイミクにも伝播し、興味を持った友達をそのページへ連れて来ることが容易になる。
この繋がり具合をコメントの見え方に関してもう少し説明すると、mixiページにはインターネット公開、mixi内公開、非公開と3段階の公開範囲がある。
例えばオーナーが全公開を指定した場合、ユーザーから見ると、ログイン前でも新着情報、基本情報といった基本的なコンテンツを閲覧出来るが、ユーザーのコメントなどは表示されない。
ログインすることにより、ページ対するコメントの閲覧や書き込みが可能になり、もちろんマイミクでない人のコメントも読むことが出来る。自分のコメント投稿はユーザーの選択次第で、<最新のチェック>欄に表示され、マイミクに伝えられる。Facebookページでは現状、ページでコメントした際、PC上では自分のプロフィールにあるRecentActivityに小さく表示されるだけだが、mixiページでは、よりソーシャルグラフ内での伝播が見込まれる。
コミュニティとの違いは、mixiページではよりオーナー対ユーザーという関係性が強いこと、ページに対するコメントがマイミクに伝えられたり、ページ自体が公開出来たりと、内と外への導線に対する配慮が高いことが上げられる。
その他の特徴としては、サードパーティーによるアドオンアプリの作成、様々なデバイス(PC、スマホ、携帯電話)への対応、デザインのカスタマイズなどがある。
今日の発表の中で原田明典副社長は、mixiの今後の展開として、Private(Closed)で友人とのコミュニケーションが発生するhome(住宅地)と、mixiページ、コミュニティ、ニュース、アプリに代表されるPublic(OPEN)なtown(商業・交流エリア)を提示。今回の発表はタウン構想の第一弾と位置づけた。
mixiページに関しては、アプリプラットフォームの公開、アクセス解析、チェックインスポット連携、ページ認証申請などのアップデートが予定されている。
次の展開はまだかという声が高まる中、ミクシィも焦りがあったのだろうか、8月最終日にすべり込んだ感が満載の記者会見&サービスインといわざるを得ない。しかし、同社はついに一歩を踏み出した。早速、僕も自分個人のmixiページを作成してみたが、内容はFacebookページそのまま、50人からフォローされると独自URLも取得できる(アドレスは、http://p.mixi.jp/maskin)など、Facebookと同じ雰囲気ながら。すでにソーシャルグラフがあるmixiでそれができるということの威力を実感している。
Facebookページとの最大の違いを考えてみると、やはり日本人に馴染みのあるmixiっぽいテイストのページになるという点になるだろうか。ランキングを見てみると、大量の国内メーカーなどが一斉にページを作成しているのがわかるように、やはりミクシィは「日本を代表するSNS」なんだなあということを実感させられる。機能拡張やコンテンツ挿入などFacebookページ類似の部分も逆に「あ、これはFacebookと同じだ」という感じで、ショッピングページを追加するなど独自のカスタマイズを実装する動きもある。mixjページは検索エンジンのクロール対象にもなるとのことで、安心して「ソーシャルメディア対応ページへ参入しよう」という流れになってしているようだ。
今回の発表は、クローズドなmixiから脱却する橋頭堡となる「mixiページ」を筆頭に、新プラットフォームとしてさまざまなビジネス支援が策定されている。Facebookに押されmixiを不安視する声も出初めていただけにタイミング的にはギリギリ。しかし、巨大でフットワークが重くなっているFacebookに対し、あくまで匿名を維持したままオープンという世界を切り拓いたmixiにはチャンスがあるように思える。