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24年前に予言!「siri」は超能力研究のメッカで誕生していた 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

 音声アシスタント機能「siri」搭載のiPhone4Sが本日発表された。この技術は米国防総省の研究・開発部門DARPAが出資し全米名だたる学術機関が参加し開発されたもの。残念ながら既存の機種では使えないし、日本語の対応もなし。ただ、アップルは相当な思い入れでこの技術を投入したのかもしれない。

 上の画面は、アップルが24年前に発表したビジョン「Knowledge Navigator(ナレッジナビゲーター)」のビデオの一幕。画像が荒くて見にくいのだが、デスクトップの画面に表示されているカレンダーは「2011年9月16日」となっている。十数日の誤差はあるが、タッチインターフェイスと音声ナビゲーションがこの時期に投入することを暗に掲げていた。というよりは、アップルはこのビジョンに従い注力してきたのかもしれない。


 Knowledge NavigatorのビデオはYouTubeに公開されているものを見ることができる。当時の感動は忘れられないものだが、今見てもその優れたメッセージ性に遜色はないと思う。


 DARPAの下で開発が始まったのは「CALO : Cognitive Assistant that Learns and Organizes 」という名称の知的アシスタント。開発拠点となっていたのは、アップル本社にも近いSRI Internationalという研究機関。SRIはStanford Research Instituateの略で、なんと超能力研究のメッカである。しかも全米屈指の研究機関がこのプロジェクトに関与しているのだから驚きだ。

 そんな、siriの実力はいかほどか? 本当のナレッジナビゲーターとして、私達の執事として活躍してくれるのだろうか?

【関連URL】
・Apple – iPhone 4S – Ask Siri to help you get things done.
http://www.apple.com/iphone/features/siri.html
・アップル – iPhone 4S – 史上最高のiPhoneです。
http://www.apple.com/jp/iphone/

蛇足:僕はこう思ったッス
ナレッジナビゲーターの実現は度々噂されてきた。アップルがsiriを買収した際は、いよいよかと思った人もいたと思う。iPhone4S/iOS5でそれがどこまで実現するか、今回のiOS5アップデートで、GPSやソーシャルメディア連携の機能が多数標準搭載されているので、もしかするとアップルの担当者が強く賞賛するようにiPhone5云々よりも衝撃的な内容になっている可能性もある。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。emacs使い。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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