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Infinity Venture Summit 2011 Fall Kyotoの初日のセッション「ソーシャルシフト ソーシャル・ネットワーキング・サービスはどう進化するのか」の後に、登壇者であるミクシィの笠原健治氏、株式会社バスキュールの朴正義氏、ITジャーナリストの林信行氏にお話を聞いた。
セッション自体は、ミクシィとバスキュールが共同で仕掛けたソーシャル広告の事例である「mixi クリスマス」やナイキのソーシャルバナー広告の説明が主だったが、セッション後のインタビュー(下の動画)では幾つかおもしろい話が飛び出した。
例えば、バスキュールとミクシィの合弁会社である株式会社バスキュール号創設の提案は、バスキュールのほうから持ちかけたということ。朴氏は、「インターネットがテレビに取って代わる主流メディアになるのであれば、広告・マーケティングがしっかりと機能しないといけない」と語る。優れたテレビ広告が登場しマネタイズが確立したからこそ、優れたテレビ番組が成立し、テレビが素晴らしいメディアになった。ネットに素晴らしいコンテンツを増やすためにも、効果あるソーシャル広告を確立すべきだ、というのが朴氏の主張だ。
朴氏が考えるソーシャル広告の定義とは、ユーザーが友人に伝えたくなるようないメッセージと、このメッセージを伝えるための仕組みが用意されている広告のこと。これはFacebookのソーシャル広告の担当者の定義と同じだ。(関連記事:ソーシャル広告とは 米で定着しつつあるソーシャルアドの定義【湯川】)
こうしたソーシャル広告は、本当に仲のいい友人の間の人間関係(リアル・ソーシャルグラフ)の中でこそ成立する。なのでわたし自身、リアル・ソーシャルグラフの構築に専念してきたmixiのほうがFacebookよりソーシャル広告を先に確立するだろうと考えていた。(関連記事:ソーシャル広告はミクシィが完成させFacebookが普及させる【湯川】)
セッション後のインタビューで笠原、朴の両氏に質問したところ、やはり思った通り、ミクシィとバスキュールが手がけるソーシャル広告は世界の最先端だったようで、笠原氏によるとmixi上でソーシャル広告を試した世界的な広告主企業は、mixi上での先行事例を海外で展開できないか検討しているという。また朴氏がシリコンバレーを訪問した際には、FacebookやTwitterといったソーシャルメディア企業がmixiのソーシャル広告の結果に非常に高い関心を示したのだという。