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米Wall Street Journalは、各種アプリとFacebookとを連携させる仕組みOpen Graphに準拠するアプリの発表会をFacebookが1月18日(米西海岸時間)に開催すると報じた。Open Graphは、データ連携を最初に承認すれば、その後は各種アプリからユーザーの行動が自動的にFacebook上に表示される仕組み。情報を共有したい友人に対し、自分の行動を簡単に公開できるようになり、離れた場所にいながら友人と同じ体験を共有できるようになるといわれている。離れた場所で体験を共有するという概念は「テレプレゼンス」という言葉で表現され始めているが、このテレプレゼンスがユーザーに受け入れられるのか、ネット利用の新たな時代を築くのか、注目されるところだ。
Open Graphの概念は、開発者会議「f8」で発表された通り。(関連記事:Facebookは友人とのきずなをさらに強めるツールに進化する 2011年F8から【湯川】)
その内容は、下の動画を見るのが分かりやすい。
Facebook上の音楽アプリを使って音楽を聞いていれば、その楽曲の名前が友人のFacebook上に表示される。その友人がそこをクリックすれば、同じ楽曲をその場で一緒に聞くことができる。
料理レシピを見ていれば、それが友人のFacebook上に表示され、同じ料理を作ろうという友人が出てくるかもしれない。
ジョギングアプリを使ってジョギングに出れば、どのコースを走っているのかというGPS情報が友人に表示されるので、一緒に走ろうという友人が出てくるかもしれない。別のところを走る友人が出てくるかもしれない。
離れた場所にいる友人の情報がFacebookを通じて手に取るように分かり、離れた場所にいても同じことをすることで一体感が生まれ、コミュニケーションが生まれる。そうした新しい体験の時代へ、Facebookがユーザーを引き連れて行こうとしているわけだ。
友人に対して自分をどんどん公開していく「スケスケ社会」。果たして、われわれはこうした社会を求めているのだろうか。
今回の発表に先立って、音楽やニュース記事のアプリは一部先行リリースされているが、18日の発表会ではジョギングや料理など、ライフスタイル系アプリが数多く発表される見通し。
下町の生活はプライバシーがない半面、近所の人たちとの一体感がある、といわれる。そうした環境と同じような関係性がネットを通じて離れた場所の友人たちとの間に結ばれるようになる、というと分かりやすいかもしれない。
さああなたはそれを楽しそうと思うのか。怖い、煩わしいと思うのだろうか。
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