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グリー株式会社は、世界中の開発者、ゲームプレーヤー向けのプラットフォームのオープンβ版を正式スタートさせたと発表した。まずは開発者向けに新しいSDK(ソフトウェア開発キット)を提供。開発者は、グリーが開発した友人招待や成績表などのソーシャル機能をそのまま利用することでゲームの内容そのものの開発に注力できるようになる。
具体的にはグリー開発の日本語プラットフォームと、グリーが昨年4月に1億400万ドルで買収したソーシャルゲームネットワークOpenFeintが開発した英語のプラットフォームを統合させ、全世界に向けて主に無料ソーシャルゲームを提供するオンラインコミュニティーを構築する計画。両プラットフォームのユーザー数を合わせると、現時点でも2億3000万人以上の巨大ゲームコミュニティになる。まずは英語と日本語での提供になるが、9月までには60タイトルのゲームと他の14言語での提供を計画しているという。
これに先駆けてグリーは、北米市場にZombie JombieとAlien Familyの内製2タイトルを投入。ブログメディアInside Social Gamesによると、Zombie Jombieは収益ベースでゲーム部門で13位、アプリ部門で17位と健闘しているという。
参考にした情報。
グリーの発表文(英文のみ)
GREE Announces Open BETA of GREE Platform -Developers Are Invited to Download the SDK Today-
Inside Social Gamesの記事
GREE’s new global mobile-social gaming platform enters open beta
さあ、いよいよ動き出した。
グリーの田中良和社長はFacebook上で、「新しいグローバルプラットフォーム。最大153カ国でゲームを提供できます。ここが新しい始まりです」と今の気持ちを語っている。
目指すは世界10億人。Facebookが現在ユーザー数9億人といわれているので、Facebookと並ぶような大規模コミュニティの形成を目指しているわけだ。
ソーシャルゲームプラットフォームとしてはすべてのiPhoneにプリインストールされているAppleのgame centerが手強そうだけど、ソーシャルゲームって友達と遊べるところがいいので、iPhoneだろうとAndroid端末だろうと機種に関係なく友達と遊べるプラットフォームのほうが実は有利なのかもしれない。
そしてもちろんDeNAも手をこまねいているわけではない。ブログメディアInside Social GamesによるとDeNAは北米Androidケータイ向け市場で大人気のRage of Bahamutを米国iTunes App Storeでこのほどリリースした。同ブログメディアは、このことからDeNAのiOS版モバゲープラットフォームの始動も間近ではないかという見解を示している。
関連記事:DeNA brings North American Mobage hit Rage of Bahamut to iOS
OpenFeint買収以降、「いつくるのか?」と注目され続けた統合プラットフォーム。これから、中国Tencent、東南アジアmig33等との連携も効いてくるだろう。国内で開発して世界展開できるというモデルは、アプリ開発者にとってチャンス。もう一つ忘れてならないのは、スマートフォン専用プラットフォームだということで、スマホアプリ界全体の後押しにもなるなど影響大。