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「ホーホーケキョ!」
何てことのない一枚の写真も、その時の音声が聞こえるだけで「あの時はまだ春だったな」とか「あの人と一緒にはしゃいだな」とか大分見え方が変わってくる。
この写真もそう、“お寺の門” の写真に過ぎないのだが、写真ページにいくとその時の音声が再生されてくる。そんなドラえもんの世界にもあった「サウンドカメラ」は、スマホ時代に「ボイスナップカメラ」として現実のものとなった。
想い出を切り取れるか
kobo Touch (ブラック) |
「ボイスナップカメラ」は、スマートフォンで写真を撮影する際に、音声も同時に録音してくれる無料のアプリ。2012年8月8日にAndroid版をリリースし、以降、Google Playのカメラカテゴリーで新着一位となるなど人気が出つつある。
音声は、シャッターを切る前から端末のマイクで録音をし始め、シャッターを離した少し後まで周囲のの音声を一緒に記録する仕組み。内容はサイトに公開され、再生は「ボイスナップカメラ公式ページ」から行える。多くのボイスナップ写真が公開されており、その臨場感の高さには意外な驚きがある。
被災した知人のために
このアプリを開発したLinever Corporationのメンバー4人のうち、ファウンダー三浦浩之氏を含めた2人は宮城県仙台市出身。
「東日本大震災での被害や被災した知人たちの話を聞いて、自分たちのこれまでの経験を生かして何かできることはないかと考え、人生や想い出を記録するプラットフォームを作りたいと思い、会社を設立し
ました」と三浦氏は強い思いを語る。
「いきなり「人生の軌跡を残しましょう!」とユーザーに伝えても何を記録してよいか分
からないと考え、入力ツールとしてアプリを提供していくことにしました」(三浦氏)
単なる写真や音声の記録とは一線を画した、“IT技術を駆使した” サービスとして「ボイスナップ」のアイディアが誕生したものの、スマートフォンでカメラと録音機能を同時に使用するという大変さと、音声クオリティを向上する方法など難題ばかりでかなり苦労したとのこと。
結果として、最適な録音クオリティを発見し、遅れていたiPhone版も2012年12月にリリースする目処がついた。
世界1億ユーザーを視野に
「ボイスナップカメラ」のアプリは今後も無料提供の予定で、用途を限定したアプリへの展開を考えている。例えば、家族や知人とだけで楽しめる「赤ちゃんアルバム (開発中:小さいお子様向けの音付きアルバムー(仮)ボイスナップベビー)」や「カップル向け記録アプリ」、ビジネス用途では「建築現場」や「料理レシピ」などへの応用だ。
収益源としては、ボイスナップカメラのウェブサイトへの広告掲載の可能性もあるが、横展開での事業家が中心となるとのこと。
非言語型だけに、グローバル展開を視野に入れた4か国語対応のアプリとしてローンチしており、最終的に無料アプリ「ボイスナップカメラ」のユーザーはグローバルで1億人を目指しているとのこと。
【関連URL】
・Voisnap web page | Feel the moment. ボイスナップ 音付き写真で、ステキな臨場感を届けよう
https://www.linever.com/web/voisnap/v.php?t=top_ja
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveの活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・表現・ミディアム・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。