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ベルギー在住の世界的バイオリニスト 堀米ゆず子氏が所有するバイオリンの名器ガルネリが2012年8月16日に、ドイツのフランクフルト国際空港税関で押収された問題で、審査の上、当税関から返却するこの連絡があったと複数メディアが報じた。
この問題、堀米氏がバイオリンについての証明書や書類を所持していなかったことによるもので、約1億円と評価されるバイオリンの輸入付加価値税が求められていた。
バイオリンは、奏者において体の一部であり、十分なケアが必要なもの。押収が与える精神的影響はもちろん、楽器として慎重に扱われているか懸念があり返却を求める声が広がっていた。
その中で、注目が集まったのが「Change.org」という人々に呼び掛け賛同を集めるサイト。堀米氏の友人という人物がキャンペーンを発信し、10日間5400名の方の「署名」を集めることに成功し、それを独政府に届けていたという。
無視できない力
「Change.org」は、北米で2007年にスタートしたサイトで、全世界のユーザーは1600万人。現在は毎月約200万人ずつ増加しているとのこと。
以下の事例 (同サイトに掲載)を含め多数のキャンペーン成功事例があり、今回の問題解決にも何らかの影響力を発揮したのではという見方が濃厚だ。
・バンク・オブ・アメリカは、月5ドルのデビットカード手数料導入を断念しました
・ダラスの退役軍人局は、レズビアンの退役軍人を虐待した看護師を辞めさせました
・ユニバーサル映画は、環境がテーマの3Dアニメ映画『ロラックスおじさんの秘密の種』 の公式サイト 上で、エコメッセージの強化を求める小学四年生の呼びかけに応じました
・エクアドル保健省は同性愛者を「矯正」する 「クリニック」を閉鎖しました
今回の騒動でChange.orgの価値が認められるとしたら、日本でも多くのキャンペーンが立ち上げられる可能性が高そうだ。
【関連URL】
・ドイツ政府:フランクフルト空港税関が押収した堀米ゆず子さんのバイオリンを無償で返してください | change.org
http://www.change.org/
・YUZUKO HORIGOME : 堀米ゆず子
http://palp.com/yuzukohorigome/
あと、実はそもそも僕の親もバイオリニストであり、実家は楽器専門店、バイオリンを取り上げられることの重大さをヒシヒシと感じていたからこの件に関心をもったという経緯がある。値段が高いからという話ではなく、こうした一般には知り得ない観点を、解る人たちが中心となり説明し共感してくれる人を増す仕組みが定着する期待がある。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。TechWaveの活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・表現・ミディアム・子ども・グローカル・共感。