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ソフトバンクが、米携帯3位のスプリント・ネクステルを買収する。スプリントの時価総額は約150億ドル(約1兆2000億円)で、買収額が1兆円超という大きなになる見通しだ。報道各社が2012年10月11日報じた。
ソフトバンクからは即日「一部で、弊社とスプリント・ネクステルについての報道がなされましたが、憶測に基づいたものです」と声明が出されたが、2012年10月12日付けで交渉自体を認める声明を出している。[リンク]。スプリント・ネクステルも買収交渉に入っていることは認めているが憶測の域を出ていない状態。
スプリント・ネクステル株は上昇
僕たちがスタートアップした理由 |
市場の反応はどうかというと、スプリント・ネクステル社の株 (NYSE : S) は、終値で前日比14.29%高い5.76ドル。同社が筆頭株主で、買収対象とされるWiMAXネットワークを提供するクリアワイア社は( NASDAQ :CLWR )も70.77%急騰した。
スプリント・ネクステル社は、3GネットワークのMVNO率 (仮想移動通信事業者)が高いのが特徴。経営資源を効率化するため、かつては独自提供していたWiMAXネットワークを株式取得する条件でクリアワイア社に譲渡しており、4G (「LTE-Advanced」と「WiMAX 2」 についてもクリアワイア社との提携により展開している。
ソフトバンクが米国に進出する目的がはっきりと解からないが、スプリント・ネクステルの契約者数は5600万件と買収が成立すれば9000万超の契約者数となる。また、現状、「AXGP」というTD-LTE方式互換技術で展開している4Gをより強固にするため、赤字続きのクリアワイアを手中にする可能性がある。クリアワイア社の株主であるタイム・ワーナー・ケーブル社が株式を売却する計画を明らかにしていた。
【関連URL】
・Sprint Confirms Discussions with Softbank on a Possible Transaction
http://newsroom.sprint.com/article_display.cfm?article_id=2414
・一部報道について | ソフトバンク株式会社
http://www.softbank.co.jp/ja/news/press/2012/20121011_01/
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら
第一報ではソフトバンクからは「憶測」との発表なのに、スプリント側からは「交渉は事実」という発表。その後、ソフトバンクも交渉の事実を認めた。これだけ見てもスプリント側のほうが積極的な感じに映る。
スプリントは、業績が低迷しており、このままでは倒産のリスクがないわけではない、みたいに言われている。(関連記事:Bankruptcy said to be a ‘very legitimate risk’ for Sprint)
スプリント側は何よりもソフトバンクの資本力を必要としている感じだなあ。
ではソフトバンク側のメリットは、というとマスキンの言う通り4Gでのスケールメリットぐらいみたい。スプリントの株式の2/3ぐらい取得すると120億ドルぐらいかかる。そこまで支払う価値が本当にあるのか、というような論調が米国のアナリストから出ている。(Forbesの関連記事)