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ようやく日本で発売されたアマゾン「キンドル (Kindle) 」だが、米国などではすでに3年の歴史があり、7インチタブレット型の「Kindle Fire」は、電子書籍リーダーというカテゴリーを飛び超えた人気となっている。
7.9インチという同カテゴリーの製品となった「iPad mini」はライバルそのもの。米Amazon.comでは、トップページで、“Kindle vs iPad mini”をかなり攻撃的に比較する行動に出た。あまり他プロダクトを批判することのない(iPadを販売するECだけに当然)だけに話題となっている。
高いし遅いiPad mini?
同7インチカテゴリーにある製品と比較するとiPad miniの価格は高めで、国内外のメディアでも「高い」という記述が目立つ。筆者の周りでは、それでも「iPadのブランド力は強い」と購入する人は多数いるのだが、その一方でキンドルFireが売れまくっているのだという。
「iPad mini 発売日の米国時間10月24日水曜日は、Kindle Fire HDは過去最大の売上で、前週比3倍の売上げ」。AllThingDigital誌に米Amazon.comが語っている。
Kindle Fire HD(1280×800 HD、解像度216ppi)は、iPad mini(1024 × 768ピクセル、解像度163 ppi)よりも 画面ピクセル数が30%多く、HDムービーも視聴できる(iPad miniはできない)、スピーカーもステレオで(iPad miniはモノラル)、無線LANについてもデュアルアンテナとデュアルバンドWi-Fiで、iPad miniより40%速いダウンロードとストリーミングを実現している。さらに1.2GhzのデュアルコアプロセッサーとImagination製PowerVR 3Dグラフィックチップを搭載しており、性能面では圧勝。しかも価格は60%以上安い。
もちろん、ハードが良くてもアプリやサービスが追いてこなければ魅力につながらない。しかし、Kindle Fire HDは多数のアプリが提供され、米では音楽のみならずHDビデオも購入できるわけで、同カテゴリに参入してきたアップルを牽制せざるを得なかったのだろう。
【関連URL】
・Kindle 世界で最も売れている電子書籍リーダー
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B007OZO03M
・Amazon.co.jp: Kindleストア
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/?docId=3077679326
・楽天kobo レビュー、Kindleと比較してみた 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51754358.html
・日本語対応キンドルの実力はいかに? 第一印象は「◎」 【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51498949.html
夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら