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デジタルガレージ、料理カメラ「SnapDish」運営のヴァズに出資 外部筆頭株主として世界展開を支援 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 デジタルガレージの全額出資子会社で投資・育成事業を手がけるDG インキュベーションは2012年11月19日、料理の写真を専門としたアプリ「SnapDish」を開発・運営するヴァズに出資することを明らかにした。この出資により、同社はファウンダーであるヴァズ代表取締役社長兼CEO 舟田善氏に次ぐ第2位の筆頭株主となる。

 「SnapDish」は、iPhoneやAndroid対応のスマホアプリ。2011年5月のサービス開始から約1年半で、北米やアジアを含む世界81ヵ国で60万回以上ダウンロードされている。登録ユーザーの約70%が女性で、海外からの利用者は約25%とのこと。

 飲食店に限定しているわけではないので手料理や弁当などの写真も多く、「人気の料理」コーナーを見ると世界各国の食文化を鳥瞰することができる。最近ではヤマサ醤油、よなよなエールのヤッホーブルーイングの公式アカウント公開など企業との連携も活発になっていた。


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世界の食文化に切り込む


 ヴァズは、これまでにVC 2社から計6000万円を調達しており、今回がシリーズB (VC等による2度目の投資ラウンド)となる。使途はマーケティングとそれに関する採用、そして海外展開の準備とのこと。ヴァズ財務担当の間々田貴史 氏は、今回の出資劇を次のように語る。


 「デジタルガレージは、TwitterやFacebookに出資しているソーシャルメディアの目利きであり、海外企業とのビジネス経験が豊富であることがポイントでした。

 まず、着手したいのは多言語化で10か国語程度まで拡大する予定です。集客および提携、それに伴う法務対応やリサーチなども進めます。

 連携などについては色々考えられますが、タイアップ型の集客は重視したいと考えています。海外企業との提携は積極的に取り組みたいと考えています」。


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【関連URL】
・デジタルガレージ、「SnapDish 料理カメラ」を運営するヴァズに出資 外部筆頭株主として日本・アジアを始めとした世界展開を支援へ
http://www.garage.co.jp/pr/pressreleases/121119_dg_vuzz.html
・ヴァズ株式会社 | SnapDish(スナップディッシュ)料理カメラ
http://snapdi.sh

蛇足:僕はこう思ったッス
2011年7月に開催した「花テック」で、常時ひとだかりが出来ていたSnapDishブースを見て感じたのは「料理写真はコミュニケーション言語なんだ」ということ。知らない人同士でも、一つ料理の写真を撮ることを通じて、出会い対話できる。不思議に思ったけど、実際ユーザーとして使ってみると同じように感じた。逆につながってないとつまらない、と思えるくらい。

最近の調味料などのCMにあるように、食材等は応用の多様性によって関心が増す(売上もあがるそうだ)とのこと。食べ物や調理に人が介在すれば、食の文化は豊かになる。ソーシャルメディア応用の第一歩でありつつも、大きな市場となりそうな予感がする。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら


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