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表計算ソフトをタブレットで再定義する「Permanent for iPad」、Luaも使用可 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 世界初のパソコン向け表計算ソフトと呼ばれる「VisiCalc」が登場したのが1983年。

 それからちょうど30年。代表格とも言えるマイクロソフトの「エクセル」は健在で、クラウド版が登場したり、iOS版登場の話も出ている。Googleもクラウド型、アップルは視覚効果に重点を置いた「Numbers」をリリースしているが、表計算ソフトとしての基本機能に大きな差はないのが現状。30年間、根本的な変化はなかったというのが米Permanent社の弁。

 そんな米Permanent社が2013年2月28日にリリースしたiPadアプリ「Permanent」は、まさに旧態依然としたスプレッドシートをタブレット上で再定義しようとしている。

 キャンペーン中で半額セールということだが、19.99ドル→9.99ドルという強気の設定。日本円は850円だ

「タッチネイティブ」ながらスクリプト言語「Lua」にも対応




 「Permanent」はタッチ操作を前提として設計されている。ユーザーインターフェイス (UI)はシンプルで、複雑なボタン類もない。

 とはいえ、簡素化された表計算ソフトというわけでもない。25種類の関数も使用可能で、入力支援や修正履歴を視覚的に確認できる機能など、タッチ操作でも作業の正確さや効率を向上する作り込みがなされている。

 さらにスクリプト言語「Lua」が実装されており、高度な処理もアプリ上で実行できる。

 この「Lua」だが、汎用性の高いスクリプト言語としてこの数年で人気が高まっている。スクリプト言語の中では最も高速に動作するとして、ゲーム産業やハード組み込み用途で積極的に採用されている。

 表計算本体は日本語の使用も可能。今後さらに進化していくとのことで、楽しみだ。

【関連URL】
・Permanent — The New Spreadsheet for iPad on the iTunes App Store
https://itunes.apple.com/us/app/permanent-new-spreadsheet/id602402480?ls=1&mt=8
・Permanent
http://getpermanent.com/

蛇足:僕はこう思ったッス
Luaの採用で、当然ながら「Permanent」内での処理も高速になっているとのこと。「エクセルマクロは組めるのに、わざわざ新しい言語覚えるの?」とという人もいるかと思うが、一つの言語を習得しているのならLuaへの移行はそれほど大変なことではないと思う。Luaは今後も人気が上昇し、使えるフィールドも拡大するので損はしないと思うのでオススメ。

著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。

メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら



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