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日本通信が複数キャリアのLTE網を統合提供へ、相互接続申し入れ 市場は好反応 【増田 @maskin】


[読了時間: 2分]

 SIMロックフリー端末等向けに通信サービス提供するMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体サービス事業者)である日本通信は2013年3月28日、KDDIおよびソフトバンクモバイル(SBM)に対し相互接続を正式に申し入れたと発表した。

 同社は「マルチ・ネットワーク・キャリア」を標榜。国内で複数のキャリアのネットワークを使用することで信頼度を高めるのはもちろん、複数キャリアのLTE網を統合することでカバレッジを拡大するなど多様なサービス展開を計画しており、この申し入れはその実現に向けた大きな一歩となる。

 発表後3月29日の株式市場で、日本通信(9424 JASDAQ)はストップ高となった。

キャリアを越えるインフラサービス




 日本通信は、エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)との相互接続を2009年3月に実現。

 同社は接続料算定を巡り訴訟を起こし、訴訟費用が2013年3月期 第3四半期決算に大きな影響を与えたものの「MVNO産業自体は順調に推移している」と説明している。


 今回の申し入れは、既にNTTドコモで実現しているものと同じ方式(レイヤー2)を、KDDIおよびSBMに対しておこなう形となる。




【関連URL】
・KDDIとソフトバンクモバイルにも、相互接続申し入れ|日本通信株式会社

http://www.j-com.co.jp/news/release/1244.html
・自分へのご褒美はコレで決まり、SIMロックフリー格安Android対応モバイルルーターが365日に増量中 【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51774767.html
・日本通信、Amazon限定 月額1980円のLTEサービスを開始【増田 @maskin】

http://techwave.jp/archives/51747664.html
・SIMロックフリーの雄、日本通信がNTTドコモを提訴 【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51741024.html

蛇足:僕はこう思ったッス
NTTドコモ一社との接続(レイヤー2)なのに、接続料算定で問題が発生したりと、どうなることやらと思っていた日本通信の次の一手。やっと「マルチ・ネットワーク・キャリア」の未来像が見えてきたように思う。
今後の焦点は、各キャリアの動き。受け入れるのか、それとも硬化するのか。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。

メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・ 詳しいプロフィールはこちら



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