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AppAnnie社は2018年1月19日、世界のアプリ市場調査レポート「2017年 アプリ市場総括」を発表しました。
新興市場が活況
グローバルのトレンドをみると新興市場の成長が顕著で、特にインドはダウンロード数でアメリカを抜きました。
ショッピングの伸びもあり、アプリ経由の支出はこの2年で4倍近くにまで跳ね上がったそうです。
特にストリーミング動画のアプリでは2015年から消費が2倍以上成長しています。
アプリの種類でいうとグローバルでは仮想通貨を含めたファイナンスやSNSが成長しており、中でも依然としてエンターテインメントが強く、ゲームの消費は前年比20%増加。アプリストア決済の大部分を占めているとのことです。ただ、一時期はゲーム分野でトップ層の多くを占めていた日本パブリッシャ陣営は徐々に影を薄め、全体をみるとLINEが特定地域で強いものの、中国・インド・東南アジアなどで爆発的に拡大するコンシューマー向けアプリ(決済や個人間売買)などの勢いに完全に押されているといえます。
その中でも善戦しているLINEですが、グローバルのSNSの状況をみるとFacebook陣営に完全に押されている状態。特にメッセンジャー史上ではWhatsAppに押されているのが鮮明に見て取れます。
アプリ日本 2017年
こうしたグローバルの傾向は日本でもほぼ同じ、SNS。ライブ動画、マッチング、C2C、エンターテインメントが強い状況。しかし、フィンテック分野などは、世界とは遅れている印象が否めません。
一方、ゲームをみるとグローバルでヒットしているタイトルよりは、国内勢が奮闘している点が特徴的です。ちなみに、日本のゲーム消費は2年間で60%増と他国を圧倒しています。
ゲーム以外の収益をみると、急浮上したという印象が強いのが「タップル誕生」。「Pairs」も上位にきていますが、後発ながら突き抜けた感があります。
さて、今年はどうなるでしょうか。
【関連URL】
・2017年 アプリ市場総括 | AppAnnie
https://www.appannie.com/jp/insights/market-data/app-annie-2017-retrospective/
蛇足:僕はこう思ったッス
EUで施行された「決済サービス指令」の施行によりアプリ決済が加速されていることがよくわかるレポート。ただ、それを上回る勢いで中国・インド・道南アジアのフィンテックがすごい。特に中国勢が投資した先のアプリが着実に力を付けているのがわかる。数年前ソーシャルゲームで世界のアプリ市場を席巻した日本勢だが、日本を中心に収益化する力は強まる一方で、グローバルで評価されるかどうかという意味では課題を残したままなのが惜しい。