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イーロン・マスク氏率いる超高層交通網を展開する米Boring社が、シカゴのO’Hare国際航空とダウンタウン間15マイル(約24キロ)を20分以内で結ぶ公共交通網の入札を落札しました。米報道が報じています。
入札額は数十億とみられています。想定では時速150マイル(時速約241キロ)で移動できる人を乗せるポッドを空港とダウンタウンを結ぶ構想です。詳細はシカゴ市と独占交渉しながら、最終的には市議会の承認が必要になるとのことで、イーロン・マスク氏の手腕に注目されます。
Boring社は18か月まに創業されたばかりのスタートアップですが、すでにロサンゼルスで地下輸送網のためのトンネル工事に着手しています。ただ、そもそものアイディアであるポッド型の輸送システムは着工しているわけではなく、シカゴでの工事は実証実験的な要素もあるという味方が濃厚です。ただし、この公共交通網の落札により、Boring社が計画してるロサンゼルスおよびワシントンでの交通網敷設の大きな追い風になると考えられています。
【関連URL】
・[公式] Chicago -the Boring Company
蛇足:僕はこう思ったッス
あくまでこれは独占交渉権(1年)を得たということではあるのだけれど、公共交通網での実績が無いBoring社にこうしたテクノロジーベースの先進的な取り組みにカードを渡すというのがアメリカの潜在的な可能性そのものであるといってもいいだろう。さて24キロの道のりを20分以内という話は、例えば東北新幹線の上野ー大宮間は営業距離26.7Kmを現在約19分で運行していることと比較すると、現実不可能な話ではない。しかもシカゴの人口は270万人で、人口規模等から察すると、日本の新幹線の上野ー大宮間でクリアしなければならない課題よりも達成可能性があるのではないだろうか。ただやはりこれは達成だけでなく、新たなチャレンジを奨励する意識が含まれているのだと思う。Boring社がそもそも描く人の高速移動だけでなく車も輸送できるようなことが実現できたら想像以上のメリットがその地域にもたらされるのだから。