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世界中が注目するリビングルームのITリノベーションに、どうやら巨人が本気で攻めに入りつつあるようだ。
米Flutterは2013年10月2日、米Googleに買収されたことを発表した。
Flutterは、ジェスチャーでPCを操作することができるサービスを展開する米Y Combinatorの支援を受けて成長中のスタートアップだ。
ジェスチャーの認識といえば、マイクロソフトのキネクトが有名だが、「Flutter」はパソコンに付けられているウェブカムを使用してその機能を実現するという手軽さが売り。
導入すれば、ウェブページめくりや動画の再生制御などを、キーボードやリモコンなしで操作できるので快適。
Googleは、先日、テレビのHDMIポートに挿入して使用するデバイス「Chromecast」の提供を開始しているが、「Flutter」を組み合わせることでテレビ前の市場に攻めやすくなると考えられる。
Googleは、以前「Google TV」を鳴り物入りでスタートさせたが、中身はパソコンのTV化であり、リビング前では使いにくいだけのものだった。
Googleは、リビングに最適なインターフェイスとユーザー体験が必要だとということを体得しているのは間違いない。
Chromecastの提供は北米などの地域に限定されているが、日本などでの提供開始は時間の問題と見られている。先日は人気の動画ストリーミングサービス「Hulu」の提供も開始されるなどコンテンツも充実しはじめている。
一方のソニーは低価格デバイス「PSVita TV」の投入をきめ、マイクロソフトは高度な認識能力を持つ「キネクト2」を投入。「Steam」を筆頭とする新興勢力もテレビ前を狙っている。もちろん家電系の組み込み領域も何かを仕掛けてくるだろう。
一体どこが何で突き抜けるか見逃がせない戦いとなりそうだ。
【関連URL】
・Annoucement from Fulutter | We have been acquired by google
https://flutterapp.com/
・Hulu Plus now works with Chromecast
http://googleblog.blogspot.co.uk/2013/10/hulu-plus-now-works-with-chromecast.html
東京ゲームショウ2013は、これまでの3年間の潮流であった「スマホゲーム勢力拡大」から、「スマートデバイスによるコンソール機リプレース」というトーンが生まれた時代の変化を感じさせる内容だった。すくなくともハイエンドコンソール機はこれからも残るのだろうけど、もっとカジュアルで革新的な体験をユーザーは望んでいる。リビング前のITリノベーションは2013年年末から3年ほどかけて激化しそうな様相だ。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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