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[読了時間:2分、動画あり、「蛇足」2本つき]
地デジ展開により日本でもHDTVの普及が進んでいるが、意外とその高解像度ディスプレィを十分に活かし切れていないように思える。そんな中、2010年5月の「Google I/O」で公表され、LogitecのセットトップボックスやソニーのGoogleTV内蔵液晶テレビの提携などで世間の注目を集めた「Google TV」の詳細が明らかになった。
今回の発表で、さらにGoogle TVの使用感が明らかになってきた。Twitterの画面やHDレコーダー対応の話、オンデマンドコンテンツの販売、検索融合、動画と情報の連携など、これぞ、まさにネットと放送の融合。以下のムービーを含め豊富な情報が公開されており、Google TVがリビングにもたらすインパクトの大きさが手に取るようにわかる。
北米コンテンツは充実、日本はまた、、、?
北米コンテンツパートナーとの提携。TBS, TNT, CNN, Cartoon Networkなどがいつでも視聴できるようになるほか、「CNBC REAL-TIME」や「HBO GO」視聴用アプリが提供される。また、DVDも、Netflix が月額8.99ドルで、Amazon Video On Demandが99セントからレンタルできるサービスも投入される。iTunesなどでも展開が遅れている日本はどうなるのだろうか。気になるが、前向きな情報がなかなか入ってこない。
Android携帯はリモコンに
冒頭でも紹介したが、今回Android携帯のリモコン化がフィーチャーされいている。まだまだ情報量が少ないが、単にBlueToothで番組を変えられるという話ではないだろう。FirefoxHOMEしかり、PCでのブラウズとテレビでのカジュアルコンピューティングの融合が何らかの形で実現されているはずだ。
■ 関連URL
・Here comes Google TV | The Official Google Blog
http://googleblog.blogspot.com/2010/10/here-comes-google-tv.html
・Quick Tour | Google TV
http://www.google.com/tv/
気になる点は2つ。コンテンツパートナーの国内施策はどうなっているのか。もう一つはオープンソース後の展開。ハードウェアのオープンソースは、リアルタイムOS技術者の新たなフィールドとなり、日本の情報家電の再興につながる可能性もある。
シリコンバレーの情報筋から「ソニーのGoogle TVは白が基調で、年内200万台の強気の生産開始」という情報を得て記事にしたんだけど、その後ソニーのGoogle TVらしき写真を見ると黒が基調になっているものばかりだったので「あれ?ガセだったのかな」と思っていたら、ソニーのサイトに掲載された写真はやはり白だった。ほっと一息。(関連記事:白のGoogle TV、月産40万台の強気の生産開始【湯川】 : TechWave)
個人的に興味があるのは、Googleはわれわれのテレビ視聴の形を変えると言ってるんだけど、そんなことできるのかどうか、ということ。反対にAppleは、変えることなどできないので、視聴者の求めるものを提供するという考え方。どっちが正しいんだろうか。(関連記事:テレビはのんびり見るモノじゃない?=GoogleとAppleの発想の違い【湯川】 : TechWave)
どっちにしろ日本人にはしばらく関係ない。恐らくGoogle TVやApple TVはしばらく日本では発売されないような気がする。だってGoogle TVにしろコンセプトは、ネットに溢れ出したテレビ番組などの有料コンテンツをテレビ画面で見る、というもの。日本ではテレビ番組のコンテンツなどほとんどないんだからGoogle TVなど必要ないと思う。(湯川)
アスキーのApple系雑誌でライターデビュー。1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連媒体で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者として教育・研究開発向け製品の輸入企画や開発、マーケティングに関与。専門家向けプロショップ運営。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービス立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動する。ソーシャルメディアやブリック&ブロックのプロ。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。詳しいプロフィールはこちら