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ジラフがC2C中古売買参入、「スマホのマーケット」(スママ)は取引仲介型で2017年9月ベータ版スタート

中古買い取り事業を展開するジラフは本日2017年8月7日、個人間で中古のスマートフォンを売買できるマーケットプレイス「スマホのマーケット (略称:スママ)ヘ」を発表しました。ベータ版のサービス開始は2017年9月を予定しているとのことです。

安心して取引できる仲介型

「スマホのマーケット」の最大の特徴は、売買をする個人の間に立ち、動作チェックや端末内データ削除、除菌、無料修理サービスなど安心して売買できるオプションサービス仕組みを提供することで、中古品売買の不安を払拭し安心して取引ができる点です。

売り手側の販売手数料は現時点で手数料10%程度を予定しており、データ削除サービスは980円で提供します。また、買い手には、動作チェックサービス2980円、除菌クリーニング980円といった形でオプションサービスを提供する計画です。いずれの値段もリリースまでに変わる可能性があります。また、それ以外の有料会員サービスも策定しているとのことです。

ジラフは、すでに中古一括査定サービス「ヒカカク」を展開していますが、「スマホのマーケット」で72時間以内に個人の買い手がつかなかった場合に、ヒカカクの契約業者が一括で見積もりする仕組みも提供する予定とのこと。

付帯サービスで利益拡大

一見「フリマのスマホ版?」という見え方もするかもしれませんが、ジラフ代表取締役社長 麻生輝明 氏は「既存のフリマ市場のジャンル特化版ではない」と話します。

「スマホのマーケットの本質は端末売買の販売業ではありませんしバーティカルにただ切り取ったメルカリの数分の一を狙うサービスでもありません。

動作チェック、修理、データ削除などを個人間で行うだけでなく、SIMカードの契約や今後アプリのプリインスト―ルサービスまで検討しています。これにより付帯サービスを提供する部分の方が端末の売買手数料より大きい可能性があり、これにより1取引最大16000円程度の手数料収入が入る予定です。

安心して取引を行ってもらい、この機会を起点に安心を在庫リスク無しで提供するサービスのECでありモバイル通信の契約チャネルとして市場のポテンシャルを広げていけると考えています。将来的には家庭に眠る非常に多くのタンススマホを活用してもらえるようにすることで、2020年までにスマホのマーケット経由で100万台の販売を目指しています」(麻生輝明 氏)。

ジラフは2014年10月29日、一橋大学商学部に在籍中の麻生輝明 氏が「「買い取り」のエコシステム構築を狙い創業。中古販売情報サービス「ヒカカク!」を主力に「最安修理ドットコム」といったリユース関連の企画・開発・運営までを手がけてきました。

2017年3月には「ポケラボ創業者 佐々木氏、ヒカカク運営のジラフにリード投資および経営参画」し展開を加速させていました。

【関連URL】
・スマホのマーケット (略称:スママ)ベータ版
https://smama.jp/
・ジラフ
http://jiraffe.co.jp/

蛇足:僕はこう思ったッス
 リユース市場に並々ならぬ考えを持つジラフが遂に中古品C2Cマーケットに参入した!という印象。メルカリなどフリマ市場の一部を取りに行く?と見えるものの、仲介型の事業構造はそれとは違うレイヤーで成長しそう。ジラフはチーム全体がマーケットを作ろうという意欲があり、かつ非常にユニークかつ刺激的な形で前身を続けている希有なスタートアップ。今回のスママは爆発する要因をいくつも抱えた注目サービスになりそう。
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