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日本人起業家が仕掛ける米Hapyrus(ハピルス)、Pinterest初期投資家など日米の著名投資家から92万5000ドルを調達 【@maskin】


[読了時間: 2分]

 ファウンダー 藤川幸一氏率いるシリコンバレーのスタートアップ「Hapyrus(ハピルス)」は2013年6月21日、日米のエンジェル投資家(個人)およびヴェンチャーキャピタルから総額92万5000ドルの資金調達を実施したと発表した。

 複数の投資家には、元Ziff Davis Publishing CEOで米Pinterestの初期投資家である William Lohse 氏(Social Starts, LLC)も含まれる。

 「Hapyrus」は、日本でも話題となりつつあるビッグデータ、つまり大規模データの活用を支援するクラウド型ソリューションを展開する企業。

 サイト上やアプリのデータを、分析データウェアハウスサービスである「Amazon Redshift」に転送するサービス 「FlyData」 エンタープライズ版を2013年2月より提供している。6月5日には米クラウドサービスHerokuのプラグラインの提供も開始した。

 シードラウンドの投資第一回は2012年9月、米500 Startups、アーキタイプ、サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)、個人投資家としてディー・エヌ・エー共同創業者/顧問の川田尚吾氏、ネットエイジ代表取締役社長の西川潔氏、ヤフー マーケティングソリューションカンパニー 事業推進本部長の宮澤弦氏らが総額68万ドルを出資している。

 今回のシードラウンド投資第2回では、川田氏と西川氏、CAVが追加で出資したほか、新規でニッセイ・キャピタル、漆原茂 氏、前述のBill Lohse 氏が参画した。Hapyrusファウンダー 藤川幸一氏は「USの投資家が入ったのは大きい」と語る。

 調達額は92万5000ドルで、累計で160万ドル(およそ1億6000万円)以上の資金をシードラウンドを集めている。

 資金は、プロダクト開発と営業、また日本市場の開拓のために使われる予定。

 現在、Hapyrusのサービスはエンタープライズ版で20社以上、Herokuプラグイン版で200社以上に利用されており。アドテクノロジーやモバイルゲームなど、リアルタイムに近い分析処理が必要とされる分野に向け利用が拡大している。
 

今回(2013年6月)のシードラウンド投資参加 投資家

■漆原 茂 (個人投資家) ウルシステムズ株式会社 代表取締役社長

■川田 尚吾 (個人投資家) 株式会社ディー・エヌ・エー 共同創業者/顧問

■株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ(本社:東京都港区、
代表取締役社長:田島 聡一)が運営 するCA Startup Internet Fund I, L.P.

■西川 潔 (個人投資家) 株式会社ネットエイジ 代表取締役社長

■ニッセイ・キャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、
代表取締役社長:有馬 英二)が運営 するNissay Capital
No.5 Investment LP

■Social Starts, LLC.  General Partner:William Lohse,

投資家情報: http://www.hapyrus.com/ja/pages/投資家情報



【関連URL】
・Hapyrus
http://www.hapyrus.com/ja/
・「大量データ処理なら任せて」日本人技術者、世界へ挑戦【湯川】
http://techwave.jp/archives/51696304.html


蛇足:僕はこう思ったッス
プラットフォームのスタートアップビジネスで、アメリカの著名エンジェル投資家が出資をするというのはとんでもなく大きなトピック。シード期における個人投資家の影響力は絶大。しかもPiterestの初期投資家となると、事業展開が一気にドライブする可能性も出てくる。


著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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