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Googleの「マイアクティビティ」を開くと落ち込むことがあります。単にメールやカレンダー、地図などサービスを使っているだけなのに、自分の個人情報はもとより行動すべてが時系列でかつGPS情報まで付加されて記録されている。この望んでもいない個人情報の固まりを完全に自分の手にすることはできないか?
もしかすると「Heml」という個人向けサーバーが、自分たちの情報を手元に置くことを叶えるかもしれません。このデバイスにはオンラインIDの鍵ともいえる電子メールに始まり、連絡帳、カレンダー、検索履歴、パスワード、写真やビデオといった重要な個人データを安全に蓄積管理することができるといいます。
デバイスは、11cm x 18cm x 13cmの小型なものでWi-FiやBluetoothに対応、UBS3.0やEthernet(GIGAビット)のケーブルが挿入可能です。インターネットに接続すると専用のゲートウェイで自動で静的IPアドレスが割り当てられ、世界中どこからでも暗号化された通信を確立できるようになっています。
また、本体内部の128GBストレージに保存されている情報は暗号化されており、上の写真のようなUSBキーがないと複合できません。
デバイスの価格は499ドル、年間99ドルのサービス利用料がかかるとのことです。
【関連URL】
・[公式] Helm
蛇足:僕はこう思ったッス
電子メールはコミュニケーション手段としては古くさいものという位置づけに落ちたが、逆に誰もが使える手段としてオンラインのIDの普及や本人確認などのデフォルトとして定着している。ウイルスや詐欺のほとんどが電子メール経由だというのも頷ける。サーバーへの攻撃のきっかけも、直接のサーバーハッキングだけでなく電子メールなどによる罠が多い。これをHelmで守れるのなら高い買い物ではなくなるだろう。ただ、仮想通貨の漏洩のように、果たして利用者は何かとんでもないことが発生したときに、デバイスを守ることはできるのだろうか?もしHemlごと奪われたとき、データは復元されないにしても、バックアップは?利便性と安全性のバランスをHemlはどこまでサポートするのか、期待感が高いだけに関心は高まりそうだ。