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電子ペーパーといえばAmacon Kindleや楽天koboといった電子書籍端末を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。一度表示されてしまえば電力消費無しでその内容を維持することが可能で、視野角が広くどんな角度からでもクリアに視認できるなどのメリットがあります。
そんな電子ペーパーの大手米E-Inkの過去最大42インチのパネルのデモが、幕張メッセで開催されているイベント「デジタルサイネージジャパン」(会期は2017年6月9日まで)のピーディーシー社のブースで参考出品されています。
電子ペーパーパネル「E-Ink Perl」の解像度は86dpi(2880 x 2160ピクセル)で、展示では42インチのディスプレイ型サイネージのパッケージ(サイズは高さ87.25cm、横幅65cm) として紹介されていました。パネルは非常に薄く、厚みは0.805mmです。
視野角は電子書籍などと同じく広く、どんな角度からでもくっきり見えるのが特徴です。電子書籍の電子ペーパーは解像度が300dpi程度のものもあり、それを比較すると粗いといえますが、むしろこのサイズでここまで表現力があると息をのむほどのインパクトがあります。
こういった作品になると、言われなければ本物と勘違いしてしまいそうです。
モノクロ写真などトーンがはっきりした素材との相性がよく、さまざまな広告展開に使えそうです。
この42インチのE-Inkパネルは現在サンプル出荷が始まっており、日本では年末までには量産モデルが流通する見込みです(E-Ink Japan談)。今回展示されていたデジタルサイネージ(電子ペーパー看板)は、ピーディーシーがディスプレイ型に製品化を想定して展示したものです。価格は40万円前後になるとのことです。
【関連URL】
・E-Ink Japan
http://www.eink.com/jp/index.html
・ピーディーシー
https://www.pdc-ds.com
E-inkが生まれたのは20年程前。当時からデジタルサイネージの応用が叫ばれていたがなかなか大きなサイズのパネルが出てこなかった。ようやくここにきて42インチの登場、今後は55インチの計画もあるといいます。31インチのデジタルサイネージは、海外で交通看板や美術館の説明文などでの事例があり、日本でも42インチを含めたデジタルサイネージの普及が見込まれています。電源不要でも看板としては機能できるため(内容更新するときだけ電源があればいい)、電子ペーパーならではの活用が期待されます。すでに災害時など、電力が得にくい環境下での活用などに注目が集まっているとのことです(E-Ink Japan談)。