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リクルートホールディングス(リクルート)とサイバーエージェント。
社内新規事業制度展開する2つの大手企業が、初めてそのノウハウを社外に出し合う。そんな取り組みが2016年1月に発表された「FUSION」でした。
最終的にこのプログラムからジョイントベンチャーを生み出すことを視野に入れつつアクセラレーションプログラムが始動。およそ1年5か月で、初の成果としてHR系ツール「Geppo(ゲッポウ)」が発表されました。2017年7月に両者が共同で出資する新会社「株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー」を設立するとのことです。
資本金は2億5千万円。出資比率はリクルート67% サイバーエージェント33%となる予定で、代表取締役社長にはリクルートから満田修治 氏が就任する予定です。
新規事業制度の融合
リクルートは新規事業提案制度「New RING」を展開し、「ゼクシィ」「ホットペッパー」「R25」「受験サプリ」など、さまざまな新規事業が生まれてきました。2014年4月からは「Recruit Ventures -New Ring-」としてグループ横断で取り組む新規事業制度として展開されています。
サイバーエージェントは「あした会議」「NABRA」等社内から新規事業を生み出す仕組みを展開しており、起業のみならず新規事業を加速させるスキームを展開するきっかけ(サイバーエージェント4本目の柱を目指す「カップリング事業」横断組織統括リーダー 合田武広 氏の戦い @maskin)を生み出す貢献を果たしています。
「FUSION」では、両者のノウハウをリクルートの新規事業提案制度「Recruit Ventures -New Ring-」の事業開発スキームを用いて展開するプログラムです。リクルートとサイバーエージェント両者の従業員が、このスキーム内でチームを編成して新規事業を企画立案、実証実験、両者陣営経営陣による審査を経て創業していくという、社外リソースを活用して新規事業を生むオープンイノベーションの枠組みとしても斬新で、ジョイントベンチャーとしても新しい流れといえます。
Geppo(ゲッポウ)とは
このような流れで誕生した「Geppo(ゲッポウ)」は「従業員のコンディション変化の兆しを発見する企業向けツール」とのことです。サイバーエージェントが2013年7月から社内で運営している独自アンケートシステムの考え方をベースに開発しているもので、定期的に従業員に質問をすることで「従業員の主観的な情報を把握し、最適な人材配置や組織の課題解決に役立てている」とのことです。
新会社ヒューマンキャピタルテクノロジーでは、「Geppo」のシステムをより精度が高いものとなるよう開発を進め、運用代行を含めたパッケージとして販売していくとのことです。
【関連URL】
・Geppo(ゲッポウ)
https://www.geppo.jp
・リクルート67%、サイバーエージェント33%の合弁会社「株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー」を設立して、従業員や組織の変化を発見するHRツール「Geppo」を展開
https://www.geppo.jp/ http://www.recruit.jp/news_data/release/2017/0605_17415.html
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