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「遠隔スマホレンタル」のカトマックがNTTレゾナントに譲渡、アプリ博がきっかけで生まれた大企業xスタートアップ事例 【増田 @maskin】

[読了時間: 2分]
 カトマックは2013年5月15日、全株式をNTTレゾナントに売却した。社名も「NTTレゾナントテクノロジー」に変更する。2012年2月、TechWave主催で開催された「アプリ博2012」がきっかけで、大企業xスタートアップの象徴的事例が誕生した。

screenshot カトマックは、スマートフォンをインターネット経由でレンタルする「リモート・スマホ・レンタル」事業を展開。

 このサービスを利用することで、Android開発者はリモートで複数のスマートフォン実機を使用して、効率良く検証などをおこなうことができる。

 2012年のアプリ博の会場においては、高い技術力だけでなく、端末購入にかかるコストを大幅に削減できるサービスとして注目を浴びていた。

 一方のNTTレゾナントは、スマホ時代に向け多数のアプリ開発・運用における課題解決にカトマックのサービスは不可欠と判断。カトマックのコア技術をAndroid実機検証機能を提供する「Developers AppKitBox(デベロッパーズ アップキットボックス)」を2012年11月より提供開始。

 カトマックを完全子会社化することにより、開発者支援プラットフォームを日本のみならず、海外にも提供すべく事業展開を加速する考えだ。

 なお、カトマックは磯崎哲也氏の「Femto Startup LLP」の第2号案件となる。


【関連URL】
・株式会社カトマックの株式取得(完全子会社化)の完了および社名変更について
http://pr.goo.ne.jp/detail/1710/
・リモート・スマホ・レンタル
http://www.katomakku.com/rental.html
・アプリ博2012 | TechWave
http://techwave.jp/tag/%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E5%8D%9A


蛇足:僕はこう思ったッス
2011年頃からTechWaveが先陣を切り推進してきた「大企業xスタートアップ」の構図が、どんどん日の目を見るようになってきてる。先月のイノベータとミクシィの提携も、両者に提案してきた立場だが、全体的に良い流れ。
ふりかえると2012年11月の「大企業xスタートアップ」イベント「PentaTechMeeting」は、暗中模索で先が見えない状態で実行に移したが、蓋をあけてみると大企業の内の「スタートアップ連携欲求」の高さに良い意味で驚いた。
その後の流れはごらんのの通り。アプリ博2013自体もGMOインターネットさんに加え、ソニーさん、マイクロソフトさんらがパートナーとして推進する形となった。
現在、TechWaveは第二創業の時期にあり「大企業xスタートアップ」のプログラムを改めて準備中だ。新興メディアとして、広義のスタートアップを支援する体制を明確にしていこうと思う。

著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等の
https://www.chatwork.com/g/techwave_maskinベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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