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竹中工務店がチャットで現場改革、協力会社巻き込みToDo管理まで

いわゆるスーパーゼネコンとして知られる竹中工務店が、大規模建築現場など複数の現場にチャットを導入したことが明らかになりました。 

白羽の矢が立ったのは現場主義のビジネスチャットとして実績を積むLisB社の「direct(ダイレクト)」(参考:現場主義のビジネスチャット「direct(ダイレクト)」の躍進)です。directは、すでに工事現場や建築現場向けのチャットおよび作業報告システムなどを多数導入してきました。


竹中工務店の大規模工事現場で導入

竹中工務店がビジネスチャット「direct(ダイレクト)」を導入したのは2つの大規模工事現場。一つは2017年に開業した「中之島フェスティバルタワーウェスト」の新築工事です。このビルは朝日新聞社の大阪本社がある中之島フェスティバルタワービルと対となるツインビルとして建設されたもので、協力会社を含めると1300人からなる現場作業員で構成されています。

「direct(ダイレクト)」を開発するLisBの社長 横井太輔氏は採用の決め手についてこう話します。「作業所ごとに独立したアドレス管理ができたり、外注先として現場に入る協力会社をゲストとして利用してもらえるようにするなど柔軟な組織設計が可能な点でした。タブレットでスピーディーにかつ安全に情報を共有できるだけでなく、チャットボットでToDoを管理できる機能が評価されました」。

「direct(ダイレクト)」の導入により、日々多くの人が出入りする現場の組織をまとめることができるだけでなく、入り乱れる指示や報告の内容を漏れなく伝達することができるようになったといいます。

現場でスタンプチャット

もう一つの現場が大阪本店がある御堂ビルの改修工事です。改修は事務所機能が止まっているわけではないので、業務の邪魔をせず安全に工事を進めるため設計部と現場が密にコミュニケーションを取る必要があるといいます。内容が正確に伝達されるかどうかはもちろん、24時間稼働し続けるプロジェクトですから、時差があってもきちんと確認が取れるということが重要です。

伝達という意味では、directの得意分野である伝えにくい情報をタブレットで撮影して写真にそのままコメントを書き込んで報告できるなどの機能は評価されました。また、設計部と現場は責任の所在と関係を明確にする必要がありますが、あまり徹底するとギクシャクしてしまいます。その点、一般のスマホ向けチャットと同じような簡便なインターフェイスやスタンプなどが使えることが和やかな関係を維持できるコミュニケーションを可能にしたといえそうです。

【関連URL】
・株式会社竹中工務店様のdirect導入事例
https://direct4b.com/ja/voice/voice-takenaka.html
・directメッセンジャー
https://direct4b.com/ja/index.html

蛇足:僕はこう思ったッス
 事例が事例を呼ぶ状態に入ったビジネスチャット「direct(ダイレクト)」。汎用のプラットフォームではなく、現場に特化して戦い続けたことが功を奏した形となった。開発元のLisB社の事例記事によると、実は過去はiMessageなど無料ツールの導入をしていた経験があったとのこと。実は、いろいろな現場ではスマホやアブレットを使ってどうにかして業務改善をしようと試みるケースがとても多いのだ。旧態依然としたマインドセットでIT業界に立っていると見逃してしまう社会ニーズ。今後もこうした現場を変容させる鍵はパーソナルデバイスに託されているように思う。
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