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地方で盛り上がった!オープンデータハッカソン in 寺 開催レポート

福井からコンニチハ!

先日ご紹介した「オープンデータハッカソン in 寺」が、6月22日(土)~23日(日)の2日間の日程で無事終了しました!

24時間におよぶ長丁場のイベントでしたが、たくさんの方に参加いただき、無事終了できました。
それでは開催レポートということで、時間軸にそってざっとご紹介します。

市内散策

開催されたのは福井県の越前市というところで、市役所に集合し市内をかるく散策するところからスタートしました。
越前市はちょっと路地を入るとお寺ばかり!ということで、その経緯などをレクチャーいただきながら近辺を練り歩く参加者たち。

すこし早めの昼食は、市内の料亭萬谷で。
今回のイベントに協力いただき、かなりプライスダウンしてもらえたそうです!

そしてついに、今回の会場である称名寺(しょうみょうじ)に到着。

前説

まずは越前市が取り組む、「コウノトリが舞う里づくり」についてのセッション。
なぜコウノトリなのか?コウノトリが住める自然環境づくりを中心とした活動のご紹介と併せて、PRキャラクターであるキャラクターもオープンデータとして提供いただけるとのこと!

続けて、越前市が公開を予定している、市内のスポット約600件を収録した観光データのご紹介。

そしてケーブルテレビ会社としては全国初となる、丹南CATV社による地元のお店紹介データ「みせばんオープンデータ」のご紹介と続きます。

アイデアソン

ここまでのデータ紹介をうけて、今回の合宿で開発するプロダクトのアイデア出しがスタート。深夜に向かって議論を白熱させつつ、プロダクトの形を固めていきます。

そうして23時すぎ、それぞれのチームのアイデアを発表して初日のプログラムは終了。
ここからは自由に就寝時間に、またはアイデアの掘り下げやプロトタイプの開発に移っていきます。

翌朝

お寺の朝は早い。

翌朝6時から、時宗称名寺の朝のお勤めに参加。
音階の広く抑揚の大きい特徴的な念仏に、感覚を研ぎ澄ます参加者たち。

そのまま7時から朝の梵鐘。
鐘つき体験というのもなかなかできないですね。

そしてそのままハッカソンの本番、開発タイムに突入です。
お寺にはキーボードのタイプ音が響きながら、ほどよく張り詰めた空気が漂っています。

お昼は、それぞれのチームで思い思いに越前市のご当地グルメを堪能されていました。

そうして定刻15:30、越前市の奈良市長を迎え、成果のプレゼンが始まります…

成果発表

最初は地元のイベント情報まとめサービスを発表した、チーム「きらくや」
意外と知られていない地元のイベントを、主催者や地元団体が横断的に登録・管理し、スマートフォンにプッシュすることで参加率を高めていこうというソリューションでした。
スライド

つづいては、ご当地ローカルグルメ3つを投票により競わせ、知名度アップや店舗への誘導を目指す「越前市グルメロワイヤル」
「(゚д゚)ウマー」ボタンのタップというシンプルな投票で、勢力グラフがせめぎあう様が楽しめます。

次は変則的に、「コウノトリ」をテーマにして、チーム内で3つのアイデアを具現化しています。
赤ちゃんをコウノトリが運んでくるという逸話にかけて、Facebookで交際している同士の赤ちゃんの顔を合成してみる「ギフトofコウノトリ」(さすがに合成エンジンまでは完成してないようですがw)

2つめが、コウノトリのキャラクターが背景を飛び回る、Androidむけライブ壁紙。

そして、コウノトリのキャラクターイラストを使った神経衰弱ゲームです。こちらはアニメーションエフェクトがしっかり作りこまれていて、プレイしていて気持ちいですね。

最後に手前味噌ですが、ライター兼スタッフの私が企画だけ発表してきました。
例えばビジネスでやってきた人の「打ち合わせ終わったけどあと2時間ほど時間あいちゃった」というシチュエーションに、越前市の観光を提案できる「えちタク」です。
観光スポット情報のもつ位置情報や属性にさらに推定滞在時間を加えて、終了の位置と時刻さえ入力すれば、そのあいだの散策プランを自動でレコメンド、さらに行程中のタクシーもチャーターしてしまいます。

と、ここまででひととおりの進行は終了。
奈良市町からの講評と集合写真撮影で、イベント全日程が完了となりました。

24時間もの長丁場、休みをさいて参加いただいたみなさん、運営・準備いただいたみなさん、その他このイベントに関わってくれたみなさん、ありがとうございました!!

【関連URL】
ふくいご当地アプリ開発合宿 in 越前市 (越前市によるまとめ)
お寺でハッカソンしてきた (参加者レポート)
寺でハッカソン、参加レポート。 (参加者レポート)
越前市オープンデータキックオフ!寺ハッカソン発表会 (参加者レポート)

蛇足:大事なことは最後に
の蛇足でも書いたとおり、今回のハッカソンはいかにその成果を今後につなげていくかというのをテーマに考えてみていた。
今回は提供データが観光スポットということでステークホルダーの利益が想像しやすく、ある程度具体像をもったアイデアに誘導しやすかったと思う。その上で、個人的にはビジネスとして実現性のある企画を練ってみたつもりだ。
また参加者としても、非技術者として市や観光協会の職員という当事者たちを巻き込めたのは評価できると思う。
が、制作サイドとしてはデザイナーが皆無だったのが大いに反省すべき点だ。エンジニアだけのハッカソンではUIが残念なものしか生まれてこず、今回も例外ではなかった…
著者プロフィール:株式会社ignote 代表取締役 中西 孝之

福井を根城に活躍するエンジニア起業家。10才ごろからPC-98あたりでBASICをさわりはじめ、今でも何かとプログラムを書いている。2011年1月に株式会社ignote(イグノート)を設立し、同年Kinectをつかったクイズゲーム「ミブリ・テブリ」でMashup Awards7最優秀賞を受賞。現在は音楽サービスmelocy(メロシー)の広報・運営・開発などで駆け回っている。

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