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イベント管理サービスを展開するPeatix,Inc.は2013年7月11日、Fidelity Growth Partners Japanをリードインベスターとして総額300万ドルの第三者割当増資等を実施したを発表した。
本増資はシリーズAファイナンスにあたり、当資金でモバイル領域の開発を加速させるほか、この発表にあわせて公式に公開したアメリカマーケット版、およびシンガポールを拠点とした東南アジアマーケット版での事業展開を本格化する計画だ。
世界を駆ける日本発スタートアップ
イベントサービス「Peatix」は2011年5月にOrinoco Peatix株式会社のプロダクトとしてリリースされており、同年12月に、米国本社としてPeatix,Inc.を設立。
イベントチケットサービスとして成長し、2013年2月9日には手数料額を、販売額の2.9%+70円/注文 とするなど戦略的な施策を展開してきた。
2013年に本社をニューヨークに移し、シンガポールにも役員が常駐する体制を構築。 アメリカ版では、2.5%+0.99 USドル、シンガポール版では 2.9%+0.99 SGドルと、現地でも競争力のある価格設定となっている。手数料の大幅減についてPeatix CEO 原田卓 氏はこのように説明する。
「これまでの”チケット業界”は、イベント主催者や参加者から販売手数料を得ることがビジネスでした。PeaTiXは、できるだけイベント主催者と参加者の負担を減らす一方、イベントとスポンサー、イベントとスポンサー、関連サービスをマッチングさせるビジネスモデルの構築を進めています」
米国に本社を置く理由は以前の記事 (「「PeaTiX」が米国へ本社を置く理由、500 Startups など米有力VCから資金を調達【増田(@maskin)真樹】」) で明らかにしている通り、デザイナーを含む開発リソースの獲得とグローバル展開の人脈構築だが、その施策がいよいよ本格的に動き出すことになりそうだ。
写真(Peatixさん提供):初公開のシンガポールチーム。中央はTechWave書き手でもある Peatix Head of Asia 竹村詠美 さん。左はCommunity Growth担当 Fabian Lua Wenyi 氏、 右はCommunity Growth担当 Nicholas Gerard 氏。
【関連URL】
・PeaTiX
http://peatix.com/
・「PeaTiX」が米国へ本社を置く理由、500 Startups など米有力VCから資金を調達【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51719034.html
・Echelon 2013 レポート: 行ってみて、参加して、アジア通になろう! 【竹村詠美】
http://techwave.jp/archives/echelon2013.html
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップ・マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。
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