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Twitter創業者Biz Stone氏が2013年に公開した人力検索サービス「Jelly」。が、米Piterestに買収されました。Biz Stone氏はPinterestの投資家でもあります。
「Jelly」は「検索エンジンの代替としてのナレッジ検索手段は何か?」という課題のもとソーシャルネットワークの力を借りるという目的で誕生しました(Twitter創業者がQ&A即答サービス「Jelly」を公開 【@maskin】)。使い方としては、街角で気になったものをスマホのカメラで撮影して「これって何?」と質問するのです。
当初はアプリとしてリリースされるも、Biz Stone氏は2014年に別のアプリ「Super」の開発に乗り出すなど、決してアクティブになっているようにはみえませんでした。Biz氏は2016年にJellyの活動を再開し、Askjelly.comとしてウェブ上のサービスとしてリニューアルしています。
今回の買収における最大のポイントとなったのは、2017年2月に発表された「Pinterest LENS beta」の発表(Pinterest Lens BETA、カメラに写ったアイテムからアイディア検索可能に @maskin)といってもいいでしょう。
「Jelly」は写真を入り口に、汎用のSNS連動のビジュアルサーチエンジンを構築しようとしていました。画像のデータが大量にあるPinterestなら、活用できる方法が見いだせると判断したと考えられます。今後「Jelly」はそのままサービスを継続するかどうか明らかにしていません。
【関連URL】
・Big News—Pinterest Acquires Jelly!
https://blog.jelly.co/big-news-pinterest-acquires-jelly-1ef68d36480d#.6qe7j1cbo
先日もエンタメ領域のリアルの世界における検出技術の話題を書いた(ミュージックアプリの異変、Spotifyがサウンド検出スタートアップを買収しShazamはARへ @maskin)。この流れはもう止まらないと思う。スマートフォンやIoTデバイスを中心に、リアルワールドとのコネクションが確立していく流れだ。この背景にはソーシャルグラフ、ビッグデータ、人工知能というキーワードがある。これまではUGM/CGMのデータをどう集めるか、どうコミュニケーションを産むかというフェーズだったが、これからはどう活用し、これまで考えもしなかったような価値を産むかというフェーズ。もう少し進めば「キーワード検索エンジンの次」が見えてくるに違いない。そう思うっす。