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ドワンゴが運営する日本最大級の動画サービス「niconico」。その特徴といえば動画の見所に対し視聴者から寄せられたコメントが作品上に流れ出す “実況” スタイル。その特徴をPC/モバイル向け投稿ゲームに導入したサービス「RPGアツマール」が2016年11月24日に公開された。
ゲームのシーン毎にコメントが流れる仕組み。あたかもゲーム実況動画を見るかのような感覚だ。すべてのゲームはダウンロード不要。すぐ開いてすぐプレイ可能。ウェブ上で動くコンテンツながら、スクリーンショットの共有(niconicoログイン時)などもできる。
「RPGツクールMV」でゲームを自作
ゲームは、KADOKAWAのPC向けゲーム作成ツール「RPGツクールMV」から作成&投稿可能。「PRGツクール」シリーズは25年目に突入した人気ソフトで、HTML5技術で本格的なゲームアプリが開発できるようになるなど応用の幅が拡大していた(25年目の「RPGツクールMV」が示すHTML5アプリの可能性 【@maskin】)。
「RPGアツマール」には、PCソフト「RPGツクールMV」(最新版アップデートが必要)からボタンだけで直接投稿が可能。プレイはPCのみならずスマホからも可能で、niconicoアカウントでログインすることでセーブデータを保存できる。PCでプレイしたセーブデータを、スマホから読み込み続きをプレイすることが可能だ。
すでにRPGツクールで作成されたゲーム実況にて人気を得ているクリエイターは数多く、そういったパイオニア達の作品も「RPGアツマール」で公開されていくとのこと。
自作ゲーム投稿で収入
「RPGアツマール」はniconicoのクリエイター奨励プログラムにも対応しており、投稿作品を当プログラムに登録後、そのゲームの実況動画など派生コンテンツが誕生して人気を得るなどすると報奨ポイント(通称「子ども手当」)が付与され、ゲームの投稿者にはそれらのポイント数に応じた奨励金が支払われる仕組み。niconicoでは「ニコニコ動画」「ニコニコ静画のイラスト・マンガ」「ニコニ・コモンズ」で同プログラムが実施されてきたが、投稿ゲームでは初となる。
【関連URL】
・RPGアツマール
http://game.nicovideo.jp/atsumaru/
・25年目の「RPGツクールMV」が示すHTML5アプリの可能性 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/rpg-tkool-mv-for-html5-23114.html
・RPGツクールMV |Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B016U2RARM/
ハイデフ&ハイレゾ&3D化が著しいゲームの世界。一方で、スマホなどのカジュアルゲームにおけるクリエイティビティ追求の波も着実に拡大している。「RPGアツマール」の主役はHTML5といったウェブ標準技術で作成されるコンテンツ。「RPGツクールMV」を使用すれば、プログラミングの知識が足りなくても十分人気が出る作品を作れる。過去のように、HTML5はスペック的なデメリットは解消されつつあり、3Dやグラフィック機能、スマホのセンサー類を活用した作品もこなせるようになっている。動画がスマホやデジカメの普及で一気にブレークしたように、ゲームといったインタラクティブコンテンツの世界も一般普及のフェーズに入れる環境になったと考えてもいいだろう。動画をいちいちダウンロードして視聴しないように、マルチプラットフォームですぐプレイできるゲームの普及は創造以上に大きな流れとなるだろう。(蛇足+実況じゃないのだけど実況コメントとしか表現しようがないのはどうしたらいいのだろう)