- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
動画配信サイト「Hulu」の日本版が2017年5月17日から行っているフルリニューアルに伴い多数のトラブルが発生しています。映像がカクカクする、アプリが落ちる、動かないといった声が多数聞かれています。
リニューアルは5月17日から順次デバイスやプラットフォーム毎に段階的に展開されているようです。
リニューアルの内容としてはライブコンテンツやキッズモードを初めとするユーザープロファイル切り替えの対応、検索性の向上など魅力的な内容です。しかし、サービスサイトのドメイン名がhulu.jpからhappyon.jpといういわば無関係の文字列に(親会社が日本テレビだからでは?という憶測もありますが説明はどこにも見当たりません)変更すると発表されるなど、リニューアル前から運営側の挙動に不信感を感じる声が聞かれました。
まず、リニューアルにより、複数のテレビやブルーレイプレイヤー、そして「Nintendo 3SD/LL」「Nintendo Wii」「iOS9よりも古いバージョンのiPhone/iPad」「Windows アプリ」「Mac版Firefox」でHuluが使えなくなっています。ただ、この対応がどうこう以前に動作しない端末が多数ある模様です。
わかっているトラブル一覧
記事執筆時点(5/22 22:15)での公式発表およびわかっているトラブルはこのような状況です。特に画像崩れやアプリクラッシュ、動作しないなどの問題は多数のユーザーがソーシャルメディアに共有していることから、相当な数のトラブルになっていると思われます。
・Amazon Fireタブレットのアプリは当面使えません → 開発が遅れめどもつきません
・動画再生が途中で止まる、画質が荒くなる → サーバー不調
・Chromecast(第1世代)の一部において動画が表示できない → 調査中
・初期設定で字幕がオフになっていた → 直している最中
・対応機種の一部Androidモバイルでアプリが動かない → 本来動くべき → 一部対応済み
・一部のFireTV Stickでアプリが停止する → 修正中
・Webサイトのコンテンツ表示が遅い → 元々遅い仕様 → 修正中
・PCやゲーム機からディスプレイに接続すると視聴できない → HDCP対応ディスプレイにHDMIでつながないと視聴できません (HDCPが必要なのはChrome/Firefoxのみなので環境によって条件が異なる・IEはSilverlightで配信)
・ログインできない → パスワードを再設定してください → メールアドレスがわからない → こちらに問い合わせしてください
・iPhoneで iOS7なのに視聴できたり、「お客様の会員状況では再生できません」と表示されて視聴できないケースがある。
問題を大きくしているのは、リニューアル内容が事前に十分に伝えられていないだけでなく、リニューアルが始まってからも追加事項が発表されている上に、不手際も多すぎる点にあると思われます。「仕様」と説明しているものが単なるエラーだったり、不具合の対応策が間違っているなど、事前の準備が不十分な上に、最低限の確認ができていないことは誰の目にも明らかとなっています。
Huluはアメリカ初の人気動画サービスで、現在は日本テレビグループのHJホールディングスが運営しています。サービス開始は2008年、米国だけで展開するサービスでしたが、世界に先駆け日本向けサービスが2011年8月にスタート。業績不振で2014年に日本テレビに売却後、日本テレビのグループ会社HJホールディングス合同会社へHuluの日本向けサービスの権利義務を承継していました。
【関連URL】
・新しいHuluへ Huluは2017年5月17日(水)全面リニューアルいたします。
http://hulu-japan.jp/newhulu/index.html
・主な事象と対応状況はこちらをご確認ください
https://help.happyon.jp/faq/show/3113?site_domain=jp
AV Watchの記事(2017年5月9日:日本オリジナルHuluとはなにか? 於保社長に聞く、顧客満足度最優先と日テレ連携)によれば「システム的にはすべて一新した、日本オリジナルのHuluになっている」とのことで、この大規模リニューアルが仇となったようだ。というよりも、ここまでくるとリニューアルの計画内容や担当したチームの実力不足を否めない状況。何よりまともにコンテンツを視聴できない期間が何日も続くユーザーが大量に出てきてもおかしくないわけで、これが解約や返金請求に拡大するまでにどう対処できるかが注目される。