インスタグラムがDeepTextwを使ったAIスパムコメントフィルターを発表、日本語を含め9言語で展開

昨年、米Facebookが発表した文章認識エンジン「DeepText」を応用したスパムコメントフィルターが本日2017年6月30日、インスタグラムに導入されたことが正式に発表されました。

すでに日本語バージョンを含め9種類の言語で順次使用できるようになると発表されています。このフィルターは、スパムコメントを自動的にブロック・非表示にします。

米WIREDの記事によると、ディープラニング技術を応用したもので、Facebookが開発する「DeepText」からの成果を利用しているということです。 DeepTextは、人間が解釈するように、文章を正確に理解し学習していくエンジン（参考 人工知能「DeepText」の威力、Facebookは文章認識エンジンで何をやろうとしているのか）です。

インスタグラムのコメントでは、テキストの意味分析のみならず、コメント投稿者と投稿写真との関係、コメント投稿者の履歴などのデータに基づいて評価されるとのことです。なお、2016年10月の時点で英語版でテストを開始しており、十分が成果が出た上での正式発表になったようです。

【関連URL】
・Instagram、スパムコメントを自動的に非表示にするフィルターが日本語にも対応
https://ja.newsroom.fb.com/news/2017/06/instagram_commentfilter/

蛇足：僕はこう思ったッス
　さまざまな言語系人工知能の事業をやられている会社にヒアリングをしてみると、ここ1〜2年のエンジンの成長が著しいというコメントが出てくる。ディープラニングの処理能力向上とビッグデータ、解析および活用方法の多様化・高度化といったところだ。また、Instagramのように写真とコメントというシンプルなコミュニケーションスタイルだからこそ、こうしたAI系技術が取り入れやすいといった面もある模様。