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電子書籍出版サービスとして運営を続けてきた「Puboo(パブー)」が、書店流通にも対応するISBNコード付きの「紙の本」の出版にも対応した新生「Puboo(パブー)」として生まれ変わる。リニューアルβ版の開設は2020年3月30日を予定。この際ドメインが「https://p.booklog.jp」から「https://puboo.jp」に移行される。
「Puboo(パブー)」のユーザー数は約15万人、4万8000超のコンテンツが公開されている(累計は5万タイトル以上)、電子書籍出版の一般向けサービスとしては国内最大規模。
新生「Puboo(パブー)」β版とは
新しい「Puboo(パブー)」は、従来同様、電子書籍の販売機能(直販の場合、著者の取り分は70%)を提供するほか、縦書きにも対応されたオンライン書籍エディタの提供を開始。このエディタを利用した場合、紙の本を出版できるようになるというもの。出版費用は1タイトルあたり5000円。維持費など他のコストは発生しない。
出版された紙の本はAmazonで販売できるほか、書店などでも取り扱いが行われる。1冊あたり10%の印税が著者に支払われる仕組み。
紙の書籍デザインは、プロのデザイナーによってテンプレートが用意されている。モリサワフォントを2種類使っており、さまざまなにコンテンツに対応できる美しさが魅力だ。
画像) 開発中のデザイン
なお、紙の本は、四六判を含めた複数のレイアウトに対応。24ページ以上あれば出版可能となる。価格設定は自由だが、一冊あたりの単価は1万円が上限になっている。
新生「Puboo(パブー)」の威力
「Puboo(パブー)」が誕生したの2010年。paperboy&co.(現:GMOペパボ)がウェブ上で原稿を入力するだけで簡単に電子書籍を作成・販売できるものとして注目を集めたサービス。
2016年9月にDNPグループのトゥ・ディファクト社に事業譲渡されたものの2019年9月30日に閉店が発表される中、デザインエッグ社が事業を譲り受け再誕生となった。
デザインエッグ社 代表取締役社長 佐田幸宏氏はこのように語る。
「かつて、HTMLが書けなくてもウェブサイトが作れるようになったことでホームページやブログの開設者が急増したように、書籍にも誰もが出版できるサービスが必要だと思っていました。現時点で、電子書籍のファイルをつくるのもまだまだ難しい状態です。多くの人が執筆段階で躓いてしまう。
なおかつ、紙の本ともなると、書店流通や在庫を持つ問題などがあり、さらに多くの難題が生まれてしまいます。そこで、オンデマンド印刷や「Puboo(パブ−)」が蓄積してきたノウハウを統合してすべての個人が電子書籍を出版できるようにしたのが新生「Puboo(パブ−)」というわけです」。
新生「Puboo(パブ−)」では、パワフルなオンライン書籍エディタをはじめ、ブログやPDFの取り込みや画像のアップロード、PDF/EPUBといった電子書籍のデータ作成機能を提供。月額550円のプレミアムプランでは電子書籍をAmazon Kindleに登録できるなど、さらに強化されたサービスが利用できるようになる。
一方、旧「Puboo」で提供されてきた、連載機能やタイムセール機能、販売ページのカスタマイズ機能などを廃止するほか、一端登録した出版物の絶版に一定の制限を求めるなど、サービス全体のチューニングが施されている。
電子書籍元年と言われて久しいが、出版不況の中でも電子書籍市場は着実に成長を続けている。デザインエッグの佐田氏は「紙と電子のハイブリッド販売」も視野にいれた上で、個人のクリエイティビティの最大化を出版物で支援する考えだ。
【関連URL】
・[公式] (2020年3月30日から) Puboo(パブー)
それまでは こちらのリンク「旧パブー」